外出恐怖 ガイシュツキョウフ

初診に適した診療科目

外出恐怖はどんな病気?

外出恐怖とはとにかく家から出る事が出来ない症状のことです。外出に対して強い恐怖を抱いており、家から一歩でも出ると身体症状が起こります。何かトラウマとなることがあり、外出が出来ないのです。外出しようとすると動悸や息苦しさなどの発作が起こり、本当に辛い症状が出ます。れっきとした心の病気であり、怠けているとか甘やかしたからそうなったとかではありません。きちんとした治療が必要です。

主な症状

外出恐怖の症状は、外出するという状況になってしまうと、強い不安感や恐怖感に襲われてしまうということです。普通の人が感じるような恐怖感とは比べ物にならず、過剰なまでの恐怖感を抱いてしまいます。身もすくむほどの恐怖を感じてしまう人が多く、時にはパニックを引き起こしてしまうこともあります。家から一歩出ると、動悸が起きたり、息苦しさを感じたりします。

主な原因

外出恐怖症の原因は、心的な事なので人によってさまざまですが、例えば、育った環境や性格、過去のトラウマが挙げられます。性格でいえば、周りが自分の事を見ていると感じる自意識過剰なタイプや先々の不安を考えすぎてしまう心配性なタイプ、自分自身への理想が高すぎる完璧主義タイプなどに多いです。また、パニック障害で一度倒れた事のある人がまた同じ場所で倒れるのではと不安になりそこに行けなくという例もあります。

主な検査と診断

外出恐怖の検査方法は、パニック障害や、対人恐怖症の主な症状でもあるため、まずは医師による問診や質問票、精神学・心理学的な診断テスト等を行って、どの精神病の症状かを鑑別する必要があります。また、発作を起こす場合には、過呼吸や甲状腺障害との鑑別するためにレントゲン検査を行う場合もあります。震えなどがある場合は、パーキンソン病や甲状腺機能亢進症などでないかを確認するために、血液検査をする場合も多いです。

主な治療方法

外出恐怖の治療法としては、まず精神科で専門家の診察をうけ、心理療法をうけることが大切です。しかし、精神的ダメージを避けるためには、無理やり社会生活に引き出すことは得策とは言えません。患者がそうなってしまった原因や症状をよく見ながら治療をすすめることが必須です。また、場合によっては抗うつ剤を使うなどの薬物療法を行います。