妊娠性疱疹

初診に適した診療科目

妊娠性疱疹はどんな病気?

妊娠性疱疹は妊娠している人が罹りやすい皮膚の病気です。赤い斑点が肌に現れる症状が、初期症状として現れます。
症状が進行すると蕁麻疹のような斑点が肌に出てきます。重症になると水疱瘡のような水疱が全身に出てきます。
皮膚科や産婦人科に通って、ステロイドが配合されている薬を投与してもらうと、斑点と水疱などの症状を治すことが出来ます。

主な症状

妊娠性疱疹の症状は蕁麻疹に似ています。初めに蕁麻疹に似た紅斑が現れ、非常に痒いのが特徴です。その後、浮腫性の紅斑の上に水疱が出ます。
お腹の部分に水泡が現れることが多く、それが他の部分にも広がります。帯状疱疹と似ていますが、違う点は水疱に痛みがないことです。
通常は出産直後に悪化し、数週間から数カ月経つと消えますが、一度経験すると二回目以降の妊娠時も癖になることがあります。

主な原因

妊娠中の女性の血液の中に、細胞と基底板のあいだを繋ぎとめる接着剤の役割を持つヘミデスモゾームという接着斑を攻撃する、自己抗体である免疫グロブリンという物質が出来てしまうのが妊娠性疱疹の原因であります。
妊娠を繰り返すことによって重症化することもあります。どうして妊娠中にだけ起こってしまうかは未だにつきとめられていません。

主な検査と診断

皮疹の特徴や症状などから妊娠性疱疹が考えられる場合、血液検査や皮膚生検などを実施して、他のアレルギーやウイルス感染症などの皮膚疾患ではないことを確認したのち、診断します。

主な治療方法

胎児への影響が少ない塗り薬を疱疹が発生している患部に塗ることで、妊娠性疱疹を治すことが出来ます。
疱疹の範囲が広い場合は、副腎皮質ホルモン薬とビタミン剤の投与を受けると疱疹を楽に治療することが出来ます。
抗生物質が配合されている軟膏を使った治療法なら、疱疹を素早く治療する事が可能です。漢方薬を服用する治療なら胎児への影響がありません。