上腕骨遠位端骨折

初診に適した診療科目

上腕骨遠位端骨折はどんな病気?

上腕骨遠位端骨折とは、上腕骨の中でもひじに近い方の端が骨折することを意味します。当然ながら、肘関節に含まれる部分ですので、肘を曲げたり伸ばしたりすることが困難になります。いろいろある骨折の部位の中でも、比較的珍しいケースに該当します。多くの場合は、スポーツなど、激しい動作中に何かにぶつかったりしてこの部分が骨折してしまうようです。

主な症状

転んだ際に胴体をかばって肘を突いた際に良く発症する上腕骨遠位端骨折は文字通り上腕骨の遠位、つまり肘に近い部位の骨折です。その症状は他の骨折同様明瞭で、骨折した肘周辺部位の激しい腫れと痛みに代表されます。そのため腕を動かす事はままならず、しばらくすると患部の腫れと出血のため周囲の神経と血管が圧迫されるため指先にしびれが出る事もあります。

主な原因

上腕骨遠位端骨折の原因は、負荷による上腕骨の肘にある骨の骨折です。転倒した際に手をとっさに突くなどの動作や、肘を強く打撲した際などに肘付近の骨を骨折します。もともと、構造的に脆弱であるため、外からの強い衝撃や負荷によって骨折しやすい箇所です。特に成長期の子供はこの部分の骨が弱く、顆上と呼ばれる部位にかけて骨折する頻度が高くなります。

主な検査と診断

上腕骨遠位端骨折の検査方法は、問診検査を行い患部を確認します。強い痛みがあることや衝撃により起こる骨折のため腫れていることが殆どです。X線検査やCT検査を行い、患部をがどのように骨折しているのかや神経に傷をつけていないかを確認します。年齢が高い場合には、他の場所を打ち付けていないかを確認します。そうすることにより、二次的な骨折に気づけます。

主な治療方法

上腕骨遠位端骨折の治療法は、骨折部の固定とリハビリによって行います。骨折した部位にズレが無い場合においては、患部をギプスで固定することによって骨折に対する治療を実施します。しかし、ズレが見られる場合では、手術によって骨折部分を金具で固定します。また、関節を動かす練習を行い、肘の動きを取り戻すためのリハビリテーションを行います。