上腕骨骨折 ジョウワンコツコッセツ

初診に適した診療科目

上腕骨骨折はどんな病気?

上腕骨骨折とは、人間の腕の部分にある肩関節から肘関節をつなぐ上腕骨とよばれる部分がなんらかの原因で骨折してしまったもののことをいいます。
上腕骨は近位部と骨幹部、遠位部の大きく三つにわけることができます。近位部での骨折で多くなっているのが外科頸部と呼ばれる部分が骨折してしまうというものです。レントゲンなどで確認します。骨折は外力によってひきおこされます。

主な症状

上腕骨骨折をすると、つよくて激しい痛みに襲われます。骨折をした瞬間から肩にするどい痛みを感じ、そのまま肩を少しも動かすことができなくなります。酷いときには貧血に陥ってしまうこともあり、その数日後には肩から上腕部、胸部にかけての広い範囲で、皮下出血が起こります。関節や骨の炎症から痛みの症状が起こり、後遺症として残る場合も少なくないです。

主な原因

上腕骨骨折の主な原因は、老化による上腕骨の弱体化とその部位への衝撃です。年を重ねるにつれ、人間は骨の密度が落ちていき、その結果骨粗鬆症になりやすくなります。中でも上腕骨の上端(腕の付け根)は弱くなりやすく、転倒時に衝撃を受けやすい部分なので、老人が骨粗鬆症またはそれに近い状態で腕をついて転んだりすると折れやすいのです。

主な検査と診断

肩から肘にかけて腕を支えてくれている上腕骨ですが、上腕骨骨折をしてしまった場合にはレントゲンやMRI、CTといった画像診断による検査方法が有効です。上腕骨、と言っても肩に近い部分か、肘に近い部分か、それともちょうど中腹あたりなのかで治療方法が異なります。特に筋腱の豊富な肩関節付近である場合は、精密な画像での診断をして治療に臨むことが、予後の順調な機能回復につながります。

主な治療方法

治療法上腕骨骨折のについてですが、原則的には骨折した箇所をギプスなどで固定して、保存することが必要になります。そのため、自然的に安静を保つことになります。骨折に伴う痛みや炎症などがみられる場合には、それらを抑える鎮痛剤や、抗炎症剤がもちいられるケースもあります。ある程度回復したらリハビリテーションを実施する必要があります。