多形慢性痒疹 タケイセイマンセイシッシン

初診に適した診療科目

多形慢性痒疹はどんな病気?

多形慢性痒疹とはどちらかと言えば年配・お年寄りに多く発生する痒疹の一種で激しい痒みを伴う湿疹が身体中に発生します。
湿疹の形状は円状や角状、棒状など様々で多形と呼ばれる所以となっています。
激しい痒みが長時間続き、特に就寝時は眠れない程になります。無意識のうちに湿疹部位を掻きむしってしまいさらに症状を悪化させる事になります。蒸れ易い殿部や腹部は特に症状が長引きます。

主な症状

多形慢性痒疹の症状とは、身体中に、まるいものや細長いものといったいろいろな形状の湿疹ができて、激しいかゆみを伴います。かゆみがひどいために掻きこわしてしまいそこから細菌感染をおこしたりします。
かさぶたができ、一旦よくなりかけたと思ってもまたすぐに再発をくりかえします。腰の部分からおしりの部分、おなかの側面によくみられます。

主な原因

多形慢性痒疹の原因は、アレルギー反応によるものであると考えられています。この病気では、虫さされの後に発病する事が多く確認されています。
しかし、この病気が発病する要因や発病メカニズムについては、詳しいことは現在においても分かっていません。
また、血液の疾患や、あるいは、胃腸の障害、肝臓などの疾患といった要因によってこの病状が引き起こされることがあります。

主な検査と診断

多形慢性痒疹の検査方法は、発疹の観察や組織検査、さらに血液検査によって行います。
発疹にはそれぞれ病状の状態や体の発症部位、さらに発症からの経過によって特徴があるため、発疹を観察することにより分類診断します。また、発疹の組織を顕微鏡で検査します。
発疹の発現に他の疾患が引き金になっている場合もあるため、血液検査を行います。

主な治療方法

抗ヒスタミン剤を使用した治療法で、多形慢性痒疹の痒みを止める事が出来ます。ステロイドが配合されている軟膏を患部に塗ると、重症化した痒疹を治すことが可能です。
抗ヒスタミン剤とステロイドを使用すると効率よく、肌荒れと痒みの治療を進める事が出来ます。
レーザー光線を患部に当てて痒疹を除去する方法でも効果的に治療をすることが出来ます。