下垂体性巨人症 カスイタイセイキョジンショウ

初診に適した診療科目

下垂体性巨人症はどんな病気?

下垂体性巨人症とは、何らかの原因によって下垂体に異常が生じることによって、主に成長ホルモンが過剰に分泌されることによって体が異常に大きくなることを意味します。下垂体の異常には様々な原因が考えられますが、比較的多いのが下垂体にできる腫瘍によってひきおこされるものです。下垂体の細胞ががん化して、過剰に成長ホルモンを分泌します。

主な症状

下垂体性巨人症は発病すると体重増加や発汗亢進、または四肢肥大の症状が現れます。そして身体の全域の骨や軟骨、関節の接合組織に増殖肥大が見受けられます。さらには唇や舌、鼻の部分までも肥大が生じてきます。そうなると下顎の突出や咬合不全などになります。また腫瘍が起因となり、別のホルモン異常が引き起こされることもあり、高血圧や内臓肥大などが見受けられるようになります。

主な原因

下垂体性巨人症の原因は、成長ホルモンの過剰分泌によります。成長に必要となる成長ホルモンは、脳下垂体で生成され分泌されます。しかし、この脳下垂体に腫瘍などの異常が表れた場合、成長ホルモンが必要以上に分泌されることがあります。脳下垂体からのホルモンの過剰な分泌が引き金となって、限度を越えた著しい体の成長をもたらすことになります。

主な検査と診断

下垂体性巨人症の検査方法につきましては、さまざまな症状によってまず判断がされる場合が多いです。症状といいますのは、経口ブドウ糖負荷で分泌が抑制されていないことや、成長ホルモンの分泌が過剰に出ている、尿中の成長ホルモンが高値を示している、血液中のインスリンの高値などにより診断されます。断定されるのはMRIやCT検査で腫瘍が見つかれば確定的です。

主な治療方法

下垂体性巨人症の治療法は、手術が第一選択になり、下垂体腫瘍摘出術によって、腫瘍を摘出します。脳を直接的に開かなくてもよいので、安全に行える手術だということです。手術によって成長ホルモンの値が思うように下がらなかった場合は、薬物治療として、ブロモクリプチンの経口投与や、オクトレオチドやベグビソマントの皮下注射を行います。