高プロラクチン血症

初診に適した診療科目

高プロラクチン血症はどんな病気?

プロラクチンというのは脳の下垂体から分泌されるホルモンで主に乳腺の発達や排卵などに重要な役割をします。このプロラクチンの値が異常に高いことを高プロラクチン血症といいます。不妊治療などを始めて最初の検査などで調べられる代表的なものとも言えます。プロラクチンが大量に分泌されると排卵が抑えられ妊娠しにくくなるということが起こるからです。この症状を抑えるには薬の服用で可能です。

主な症状

高プロラクチン血症の症状としては、無月経、月経不順、乳汁分泌、不妊症、頭痛、視野狭窄で両耳側半盲です。プロラクチン産生下垂体腺腫に対してはカバサールなどの薬物治療が第一選択になっています。下垂体腫瘍の手術は内視鏡下経鼻下垂体腫瘍摘出術が行われています。

主な原因

高プロラクチン血症の原因は、脳下垂体の細胞異常や視床下部の異常によって発生します。この病状を誘発する要因として多く見られるのは、薬剤の使用によるものです。中枢神経への作用薬や降圧剤の影響によって、プロラクチンが過剰分泌されるようになります。また、薬剤の影響の他にも、精神疾患や外傷、その他の病気によってもこの病状を表す場合もあります。

主な検査と診断

高プロラクチン血症の検査方法は、一般的に血液検査です。この方法は比較的簡単な方法だといえるので、気軽に受けやすいといえます。血液検査を用いて、PRLの値を調べることでこの症状の検査が出来ますが、PRLの値は一日のうちで変化しやすいため、時によりきちんとした結果が出ないことが考えられるので、負荷検査という工夫した検査になります。

主な治療方法

高プロラクチン血症の治療法は、内服薬をもちいるのがメインとなっています。プロラクチンの分泌を薬を利用して抑えるのです。これを薬の強さに応じて毎日服用したり、または数日おきに服用したりしていきます。場合によっては副作用が現れたりすることもあるので、どの程度の効果がでているのか、そして副作法はどうなっているかをその都度調査しながら慎重に服用していくことになります。