過強陣痛 カキョウジンツウ

初診に適した診療科目

過強陣痛はどんな病気?

陣痛は子宮の収縮により起こり、この陣痛が規則的に起こることで出産が進行します。この子宮の収縮の程度が非常に強かったり長く続く、また陣痛と陣痛の間隔が短いのが過強陣痛です。通常では陣痛が少しずつ強くなることで子宮口が徐々に開いて出産が進行しますが、この状態になると子宮口が充分に開く前に分娩直前並みの強い陣痛が起こるので子宮の破裂が起こったり胎児の状態が悪くなることも考えられます。

主な症状

過強陣痛は、じゅうぶんな陣痛があっても分娩が進行できない状態です。胎位や胎勢に原因がある場合などが陣痛が過剰に強くなってしまったり、陣痛促進剤の効果が強く出てしまったときなどにおこり症状としては、母体は強い傷みのため興奮状態になります。体動を自制できなく分娩台から落ちてしまうほどです。分娩の進行は急速なり産道の準備が整わない状態で強い力を出すため子宮破裂などをおこします。

主な原因

過強陣痛の原因は、十分に陣痛があっても分娩が進行できない狭骨盤や、地頭骨盤不均衡、軟産道強靱など産道に問題があったり、巨大児であったり、胎位や胎勢に問題があるなどが挙げられます。また、陣痛促進剤の効果が強く出た場合にも起こります。子宮収縮の改善が見られた後は、子宮が疲労することによって、微弱陣痛になってしまうこともあります。

主な検査と診断

過強陣痛とは、陣痛が過剰に強いことを示します。子宮の収縮は非常に強く、長く続きます。検査方法については、臨床症状から明らかであることが多いのですが、原因をできるだけ早く確定し、適切な対策を講じる必要性があります。また、個人の判断では区別が中々つかないため、陣痛の周期が短く、休みなく子宮の収縮を感じる場合は、医師または助産師に説明し確かめる必要があります。

主な治療方法

妊婦が過強陣痛の状態になった場合、子宮破裂や胎児仮死の危険性があります。治療法として、陣痛促進剤を使用しているときはすぐに中止するか、量を減らします。麻酔薬や子宮収縮抑制剤を使用することもあります。その場合、陣痛状況と胎児心拍を確認をしながら点滴速度を決めます。妊婦の骨盤が狭いなど、通常分娩が難しい場合や、母子の状態に危険が迫っているときは帝王切開を行います。