放射線性腸炎ホウシャセンセイチョウエン

放射線性腸炎はどんな病気?
婦人科や泌尿器科の分野に関する悪性腫瘍に対する治療の際に用いられた放射線照射による副作用として生じる腸管の障害のことを放射線性腸炎といいます。腸管の粘膜は細胞が活発に作り出されるという特徴から放射線に対する感受性が高いため、照射を受けることによって腸管の粘膜の壊死が発生し、酷い下痢などを引き起こします。最も多い発生部位は直腸です。


放射線性腸炎の症状
放射線性腸炎の症状としては、治療中に起こる場合の、早期障害では放射線宿酔に伴う全身の倦怠感、下痢、下腹部の痛み、食欲不振、下血などが照射後数日から1週間の間にみられます。しかし早期障害はあくまで一過性なものであり、放射線治療が終了すると消失します。晩期障害の場合では、腸粘膜のみだけでなく腸管全体に生じ為、粘膜の炎症や潰瘍ができます。持続的な下血、しぶり腹みられ、時には大量の出血があります。

放射線性腸炎の原因
放射線性腸炎は、放射線が腸粘膜細胞を直接、あるいは間接的に障害することが原因となって怒り、直接的なものでは早期障害につながります。腸は、骨髄や性腺と同様、非常に活発な臓器の一つであり、常に細胞が活発に作られているため、こうした臓器は、放射線に対する感受性が非常に高いことを意味しています。また、晩期障害の場合では、腸粘膜の変化にとどまらず、大腸壁や周囲組織にある動脈の内膜炎、血栓形成により生じます。

放射線性腸炎の検査と診断
放射線性腸炎の検査方法は、一般診療の他、注腸造影検査、CT検査、大腸内視鏡検査を行い診断します。一般診療では問診により通常時の排便及び、体調異常時の便の状態、回数、量、出血の有無、直腸痛の有無などの下痢の特徴などを記録します。注腸造影で粘膜の障がい検査、CT検査では瘻孔の描出を行い、大腸内視鏡検査で確定診断を行います。

放射線性腸炎の治療方法
放射線性腸炎の治療法は、早期障害と晩期障害で対応が異なります。早期障害では、何らかの理由で放射線治療を受けている場合、早期に注視することを始めに考えます。こうすると、大半の場合は症状の回復がみられます。加えて、中心静脈栄養による腸管安静やサラゾピリン、およびステロイドの投与を行うと効果的です。一方、晩期障害の場合、系症例では早期障害と同様の治療を行いますが、重症例では外科手術が試みられます。

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