単純部分発作 タンジュンブブンホッサ

初診に適した診療科目

単純部分発作はどんな病気?

単純部分発作とは、てんかん発作の中の一部であり、その中でも一番「単純」な発作となっております。意識がしっかりとあるものでないと、この発作には分類されません。顔や手足がつっぱったり、がくがくと痙攣してしまったり、回転してしまうなどといった運動機能の障害や、頭痛や吐き気が起こるものや、視覚や聴覚にも影響する可能性があります。

主な症状

単純部分発作の症状としては手や顔の一部が意識しないのに動いたり、ひきつったりする、つっぱる、ねじれる、痙攣することから始まります。そして体全体が片方にひかれる、回転するなどの運動障害が現れます。それが次第に全身へ広がっていくのです。また、運動機能の障害だかでなく、資格や聴覚に異常が起こるものや頭痛や吐き気などを催すものもあります。

主な原因

単純部分発作(たんじゅんぶぶんほっさ)についてです。原因としては、脳炎や脳腫瘍などの脳の病変です。これにより脳の一部分の異常発火が起きることで発作が起きますが、意識障害を伴うことはありません。手に痙攣が起きる場合がありますが、これは運動領野に発火が生じた場合です。「ジャクソン行進」と呼ばれる周囲に放電が広まり腕や足にも進展する状態が起きる場合もあります。

主な検査と診断

単純部分発作を診断するための検査方法としては脳波検査が挙げられます。発作間欠時で検査することが原則ですが、検査時に異常脳波が認められない場合や、また時に健常人にも異常脳波が出る場合もあるので、反復検査をして慎重に診断を行う必要性があります。また診断の精度を高めるために、光刺激や過呼吸、睡眠などの刺激を加えて異常脳波の賦活を試みることもあります。

主な治療方法

単純部分発作の治療法は、まず患者の年齢や体重を参考にして薬物血中濃度をモニタリングすることからはじまります。そして単剤少量投与からはじまり、徐々に増加させていきます。一般的に子供には大人の二倍程度を処方します。部分発作の第一選択薬はカルバマゼピンですが、この病気の場合はバルビツール酸系やヒダントイン系、デパケンなどが使用されます。