複雑部分発作 フクザツブシゲキショウジョウ

初診に適した診療科目

複雑部分発作はどんな病気?

複雑部分発作とは、意識障害を伴う発作で、側頭葉に焦点を有する側頭葉てんかんによるものが多くあります。かつては精神運動発作とも呼ばれていました。症状としては、口をもぐもぐさせたり、衣服をいじったりするような無目的な動作を繰り返し、その間の記憶が患者にはありません。発作中は、呼びかけても応答しないなど、周囲との疎通性も失われます。脳波では一側の側頭葉に棘波や鋭波をみとめることが多くあります。

主な症状

複雑部分発作の症状としては、意識が曇るだけのものと、意識が曇り、それに加えて自動症も併発するものとで二つあります。前者の場合はそれまでにしていた動作が突然止まります。突然反応のない状態になりますが、本人は自覚がないこともあります。後者の場合は、前と同じようにそれまでにしていた動作を突然やめて、その後数分の間自動症が起きてしまうのです。

主な原因

複雑部分発作とは、てんかんの症状のひとつ。日常生活の中で突発的に意識が朦朧とし、その間の行動は一切覚えていないという、30秒から1分ほどの発作を指します。側頭葉発作と前頭葉発作とのタイプが分かれており、前兆等が無いのが特徴です。てんかん自体が、脳の障害や外傷等によって起こるものと原因不明のものと二通りあり、発作に関しても明確な理由は分かっていません。

主な検査と診断

複雑部分発作の検査方法はてんかんと同じような検査が行われます。一般には脳波検査を行い測定結果からどのような発作を起こしているのか症状別に見ていきます。コンピューター断層撮影やMRIでは原因となる脳がどのように異常な状態になっているのかを調べます。血液検査も行われ脳内の血流がどのように働いているかで悪い部分を発見していく方法もあります。

主な治療方法

複雑部分発作は抗てんかん剤を服用することで治すことが出来ます。病気の進行具合が中期の場合でも、抗てんかん剤を使用した治療法を受けると、痙攣や手の震えなどの症状を大幅に緩和することが出来ます。抗痙攣剤と抗てんかん剤を飲めば、突然意識を失う症状や発作を起こす障害の発生を予防する事が可能になります。抗てんかん剤は発作による頭痛の治療にも使えます。