腎結核

初診に適した診療科目

腎結核はどんな病気?

腎結核とは、肺結核や他の臓器の結核の結核菌が血液の中に入り腎臓の中に運ばれて起こる病気です。初期段階では症状が見られない事が多く、病気が進行すると水腎症による背部痛などが起こり、病変が尿管や膀胱に及ぶと頻尿や排尿痛、残尿感などの膀胱刺激症状が見られます。それ以外に、全身倦怠感や微熱、体重減少や食欲不振などの症状が現れます。

主な症状

腎結核とは、結核菌が腎臓にまで達し腎臓を病巣にしてしまっている状態のことをいいます。症状としては結核尿と呼ばれるものが出て、進行すると尿管狭窄や水腎症などが起こることが知られています。この病気の治療法としては、結核の治療に準じた薬剤治療をおこなうことでかなり効果があがります。薬剤治療は約半年続きますので辛抱強く行なう必要があります。

主な原因

腎結核を発症する原因としては、ヒト型結核菌が腎臓や膀胱、尿道や尿管に感染することによって起こります。ヒト型結核菌はまず肺に感染をしますが、肺の結核病巣からヒト型結核菌が血液によって腎実質に達して、腎実質に初期結核病変を形成します。初期病変は数年以上の長い年月をかけてゆっくりと病状が進行し、尿の中に結核菌が含まれるようになります。

主な検査と診断

腎結核の検査方法はまず、喀痰の連日検査による、PCR法、小川培地による結核菌培養で、結核の既往、無菌性膿尿などの診断をする。腎臓だけが結核菌におかされている場合はほぼ無症状で、膀胱、尿路に感染が及ぶと症状がでる。頻尿、排尿痛、残尿感、尿道狭窄による疼痛、黄白色に濁った尿、尿沈査で白血球の数値確認。X線による腎臓の拡張、変形、空洞の有無の確認などによる。

主な治療方法

腎結核の治療法は、主に多剤を併用しての投薬療法が行われる場合が多くあります。また短期的に改善する疾病ではないので、継続的な投薬が必要になります。綿密に検査を続けその都度投薬量や処方の変更が行う必要のある、非常にデリケートな治療を行います。また、治療中には咳や痰などの副作用が現れる場合がありますので、家庭環境でのバックアップも必要になります。