乾性角結膜炎 カンセイケツマクエンショウ

初診に適した診療科目

乾性角結膜炎はどんな病気?

一般的に涙の層は結膜側から順に粘液層、水層、油層の三層構造となっています。この涙が減ると眼の表面が乾き、さまざまな症状を起こす事を乾性角結膜炎、通称ドライアイといいます。 原因は老化で更に環境要因が加わってくると比較的容易にドライアイになります。治療といった治療はありませんから人工涙液を点眼して水分を補うか、分泌した涙を眼の表面で長く保たせるようにします。

主な症状

乾性角結膜炎の症状としては、一般的なものでは、眼の乾燥感、異物感、灼熱感があります。その他には眼精疲労や充血あります。とくに乾燥した場所では眼の乾燥が悪化しやすくなり、逆に湿度の高い場所では眼の乾燥は改善します。重症の場合は、視力の低下が起きて、違和感を通り越して眼痛を訴える場合もあります。 基本的にドライアイは左右の差こそありますが、通常は両眼に起きます。

主な原因

乾性角結膜炎の原因は、涙液の分泌の低下によるものです。通常であれば、涙液の分泌は年齢とともに低下していきます。特に女性の場合、この傾向が強く見られます。加齢によるものだけではなく、他の病気が涙液の分泌を妨げることもあります。シューグレン症候群と呼ばれる病気の場合、自己免疫が涙腺を破壊することで涙液が分泌されなくなってしまうのです。

主な検査と診断

乾性角結膜炎の検査方法は、まずは、問診検査です。どの様な症状が現れているのかを、患者に聞くことから行います。次に、涙液の分泌機能を測定するシルマー試験を行います。また、涙液の貯留学量を調べる綿糸法も行います。涙液の安定性を調べるために涙液層破壊時間のBUT検査や角膜の異常を調べらことが可能な生染色体検査などが行われます。

主な治療方法

乾性角結膜炎の治療法は、一定時間ごとに人口涙液の点眼をすることです。またテレビやパソコンの画面を長時間見続けることを控えたり、室内を乾燥させすぎないように湿度コントロールすることも大事です。またドライアイ用の眼鏡を掛けて涙の蒸発を抑えたり、目頭の涙点にプラグを差し込んで涙の通り道を塞ぐことにより涙が蒸発しないようにする手術もあります。