扁桃病巣感染症 ヘントウビョウソウカンセンショウ

初診に適した診療科目

扁桃病巣感染症はどんな病気?

扁桃病巣感染症(へんとうびょうそうかんせんしょう)とは、扁桃自体は無症状もしくは軽い症状だけですが、扁桃が原因となって扁桃から離れた臓器に二次的な病気が発生することをいいます。代表的な二次病気としては、掌蹠膿疱症・胸肋鎖骨過形成症・IgA腎症があります。薬物などでの一時的な対処療法や扁桃摘出術で根本的治療を行う場合もあります。

主な症状

紀元前はヒポクラテスの時代から知られている病気である扁桃病巣感染症の症状は軽い生体反応が様々な箇所で起こるという特徴があります。その特徴には次のようなものがよく知られています。扁桃から離れた臓器、例えば皮膚や腎臓あるいは関節などに痛みを伴った反応が引き起こされる場合が多いです。また血尿とかが出るようなケースも起こりえます。

主な原因

扁桃病巣感染症の原因としてもっとも多いのは、慢性扁桃炎です。慢性扁桃炎から病巣感染症につながるのには、アレルギーが関係しています。一般的なアレルギーではなく、アルサス型と言われるアレルギーです。扁桃が慢性炎症をおこすことで抗体がつくられ、その抗体や少しずつ血中に運ばれて全身のリンパ組織を刺激します。そうすることでその部位でも抗体がつくられ、体内を攻撃することで症状がでます。

主な検査と診断

扁桃病巣感染症は、血液検査と尿検査を基本の検査方法とし、加えて自覚症状や局所所見を問診により行うことで、診断をします。ほかには扁桃をマッサージして、体温の上昇や尿タンパクの変化、白血球数の増加が起こってくるかどうかを調べる扁桃誘発試験を行います。これを行うことによって、扁桃と二時疾患との関係を判断していくことも、とても必要です。

主な治療方法

扁桃病巣感染症が発覚したら、治療法としては手術が考えられます。通称扁摘という、左右両側の扁桃腺を摘出する手術です。手術自体は2時間もあれば終わり、難しいものではありませんが、入院と全身麻酔の必要があります。術後、喉が痛むことがある場合、鎮痛剤などを処方されます。手術がうまく行けば、1~2週間で退院できることとなります。