陰唇癒合

初診に適した診療科目

陰唇癒合はどんな病気?

陰唇癒合とは湿潤環境、低エストロゲン状態、感染などによって発症する女性性器の陰唇部が癒合してしまう後天的な原因による疾患です。治療法は外科的手術による切開もしくはエストロゲン軟膏の塗布ですが、我が国では外来診療で容易に切開して、癒合を治療することができます。ただし切開直後は再び癒合してしまうため、母親によるお子さんのケアなど医療機関の指導やケアが必要です。

主な症状

陰唇癒合の症状は、女性性器の左右の小陰唇が膜のように薄い組織でつながって膣や尿道の前の部分で癒着してしまうという状態を呈します。このような状態になると母親などが指で開こうとしても開くことができません。小陰唇が癒着していることによる痛みなどはなく、膣自体にも問題がないため放置されたり、見過ごされたりしがちですが、排尿がしにくくなります。

主な原因

こちらは、女児の小陰唇癒合をさします。陰唇癒着症ともいい、癒着は先天性の疾患ではなく後天的な疾患です。原因として、女児の湿潤環境、低エストロゲン状態、感染による二次的な癒着が考えられます。新生児、乳児疾患としては大変頻度の高い疾患です。女児の生後3ヶ月以内にすでに症状がおこると考えられていますので、治療よりも保健センターや産科などで、母親への注意喚起による予防が大事になってきます。

主な検査と診断

陰唇癒合の検査方法としてどのようなことをするのかということですが、この病気をみつけだすためにはまず医師が見ることから始まります。目でよく見て異常がないか念入りに調べるのです。その後に、なにか異常がある疑いがあるようなら触診をします。つまり、触って異常がないか確認をするわけです。そして実際にこの病気の疑いがあるようなら治療に入ります。

主な治療方法

陰唇癒合の治療法としては、主にふたつあります。ひとつはエストロゲン軟膏を塗布して、自然に剥がれるのを待つ方法です。そもそも成長とともに、自然に剥がれてくることは少なくないため、この方法で待つだけでも十分効果的だと言えます。あとひとつは手術による剥離で、こちらは確実に剥がすことができますが、注意をしないとまた癒着してしまうこともあります。