脆弱性骨折 キジャクセイコッセツ

初診に適した診療科目

脆弱性骨折はどんな病気?

骨が痛むのでレントゲンで調べたのに骨は折れていないというケースがあります。骨脆弱性骨折という病気の疑いがあります。骨粗鬆症(こつそしょうしょう)があり骨が痛む場合には繰り返されるストレスが加わり骨折が生じている場合があります。骨粗鬆症の方の骨の状態は骨密度が低く、骨質も粗いために骨の強度が低いことがあります。この様な強度が低い骨に繰り返しストレスがかかった場合に起こる骨折です。

主な症状

脆弱性骨折の主な症状としては、膝関節の場合は、膝の動かし始めで痛みが大きく、階段を使用した際に痛みがでます。この疾患は膝の痛みの原因となる変形性の膝関節症とは異なり、骨を支えている部位に痛みがあり、痛みが強くなって歩行困難な状態になる事もあります。このような似た痛みを持つ疾患は見分けるのは難しいのですが、痛みを発症する部位の違いを把握する事で、その疾患が判断できます。

主な原因

脆弱性骨折の原因は、骨強度の低下です。骨粗鬆症などの要因によって骨の強度が弱くなっている場合、たとえ弱い圧力であったとしても骨折する要因になります。例えば大腿骨頚部の骨折の場合には、転倒などによって骨折する場合が多いです。また、脊椎の骨折では、外傷がなかったとしてもいつのまにか骨折している事が多く、病状が外に表れないこともあります。

主な検査と診断

脆弱性骨折の検査方法は、骨密度の測定やレントゲン検査によって行います。骨密度の検査によって、骨が正常な強度を持っているかを測定する事が可能です。またこの病気は患者本人が自覚せずに骨折している場合もあるため、レントゲン検査によって判断する必要があります。胸椎や腰椎に対してレントゲン検査すれば、病状の程度が明確に分かります。

主な治療方法

脆弱性骨折の治療法としては、主にその根本的な原因である骨粗しょう症を治療しなければなりません。完全にギブスを巻くほどの固定は必要ありませんが、痛みがあるので、何かしらの固定療法をすることで一時的に痛みは和らいでいきます。たとえば、足首周辺の治療には取り外し可能なギブスが用いられます。膝周辺の治療には支柱つき装具が用いられます。