原発性無月経はどんな病気?
原発性無月経とは、満18歳になっても初経が起こらない場合のことを言います。日本人は14歳ぐらいまでに初経を経験します。定義上は18歳ですが、15歳になって初経がない場合、医師に相談するケースが多くなります。原因が視床下部性のもの、下垂体性のもの、卵巣性のもの、子宮や膣性のものとに分けられます。ターナー症候群は女性に起こる染色体異常です。
主な症状
原発性無月経の症状は、生まれてからそれまでに一度も月経がきていないということの他に、恥毛や腋毛がいっこうに生えてこないこと、また乳房の発育がほとんど見られないことなどがあります。一般的に思春期の際に起こる二次性徴がまったく見られないので、女性らしい身体つきになる場合などは、あまりありません。場合よっては月経痛のような下腹部痛のみが起こることもあります。
主な原因
原発性無月経は、様々な原因によって起こることがあります。性染色体に異常がみられるターナー症候群などが関係する場合や、生まれつきや成長途中に何かの要因で子宮や膣がなくなった場合、卵巣に卵胞成分がないために起こるなど様々です。また、月経はおこるものの出血する出口がないために体の中に血液がたまっている場合もあります。いずれも治療が必要です。
主な検査と診断
原発性無月経の検査方法は、まず問診が必要です。生まれてから18歳の誕生日を越えても初潮がないかどうか、家族で似たような症状がないか、また小児期に手術や治療を受けたかどうかを確認します。更に基礎体温の測定と、エストロゲンやプロゲストロンなどの女性ホルモン値を調べるための血液検査が必要です。外性器が正常に形成されているかどうか内診も必要です。
主な治療方法
原発性無月経の治療法は、この病気にかかった原因により異なります。膣閉鎖などは外科手術をする必要があり、それな医師の診療をもとに判断されます。場合によってはホルモン薬を用いた、カウフマン療法という治療も行われ、患者によってはホルモンの補充により、自然に月経や排卵が訪れるようになることも稀にあります。妊娠希望であれば、排卵誘発剤の服用も並行して行われます。
原発性無月経の初診に適した診療科目
原発性無月経に関連する病名