過少月経はどんな病気?
過少月経とは、生理中の経血の量が少なかったり、生理期間が短い人の事を言います。年齢を重ねるごとに経血の量は少なくなっていきますが、20代や30代のうちから経血の量が少ないと、ホルモンバランスを崩しやすくなり、子宮にもあまり良いとは言えません。
また、ストレスによる経血の減少も考えられるので、心当たりのある人は、早めの受診をおすすめします。
過少月経の主な症状は?
過少月経では、月経期間が3日未満ととても短くなり、一般的な月経よりも血液の量が少なくなるという症状が起こります。一般的な月経での血液の量には目安はありませんが、この病気にかかるとすぐに分かってしまうほど血液の量が減るために、すぐに気づくことができます。
大体は生理用品をほとんどつかわない、必要のないくらいの量であればこの病気であると言えます。
過少月経の主な原因は?
過少月経の原因は大きく2つに分別できます。一つ目は、機能性によるもので、性ホルモンの分泌不全や黄体機能不全によって経血量が減少してしまうことが要因で発症します。二つ目は、器質性によるもので、子宮が十分に発育しない子宮発育不全や、子宮膣癒着症と呼ばれる子宮内膜が癒着してしまうこと等が要因で経血量が減少してしまいます。
子宮内膜が十分に厚くならない増殖不全が要因である場合もあります。
過少月経の主な検査と診断方法は?
月経がとても軽いと楽で良いと思う方が多いと思われますが、数日で終わってしまう様な月経は過少月経と呼ばれ、産婦人科で検査を受け適切な治療が必要な場合もあります。検査方法は婦人科医による問診後、内診、膣部超音波検査、ホルモンの異常を調べるため血液検査、尿検査などが行われます。その結果から診断されます。検査に痛みは無いので安心して受けましょう。
過少月経の主な治療方法は?
過少月経の治療法には、ホルモン療法として、黄体ホルモンや卵胞ホルモン薬を使用した治療から、ピル、排卵誘発剤、漢方薬での治療まで幅広く行われます。薬物療法ではすべて医師の処方により行われ、ピルなどは患者の生活習慣、喫煙するかどうかなどの条件から行えない危険性もあります。
過多月経のように大きな病気が隠れていることは少ないので、長い目で見た治療が行われます。