ミオクロニー発作 ミオクロニーホッサ

初診に適した診療科目

ミオクロニー発作はどんな病気?

ミオクロニー(ミオクローヌス、筋クローヌス)とは、急なけいれん性の不随意運動が四肢に起こる症状で、ミオクロニー発作(てんかん)は、ミオクローヌスの動きを示すてんかん性の発作をさします。この発作は、全般発作に分類されけいれん性の発作ではなく、多くは意識障害をともなわない。だが、特殊なてんかん症候群においては意識障害をともなう。

主な症状

ミオクロニー発作は、てんかん発作のひとつです。症状としては、顔面や四肢、体幹等の身体の一部や、全身に、突然筋収縮がおこります。また、軽度の意識障害を伴う場合もあります。新生児や小児に起こることが多く、この発作は光刺激が入ることにより誘発されることが多いという特徴があります。この発作が起きているとき、脳波は多棘派と徐派が複合した特徴的な波形を示します。

主な原因

ミオクロニー発作は主にてんかんが原因となって生じる発作です。発作を誘引き起こす要因には、様々あり、光刺激が加わると誘発されて発症する場合があります。また、緊張したり、興奮状態になるなどの精神的な要因で発作が現れることもあります。発作はてんかん以外にも、代謝性の病気や酸素の欠乏、脳炎などのように脳が幅広く障害されたことをきっかけに生じることもあり、発症理由は様々です。

主な検査と診断

症状の項目に見られたようなことが起こり、ミオクロニー発作にかかってしまったと考えられた場合、これもてんかんの一種であるので、脳波測定による検査方法が主流です。それ以外の方法としては、脳磁図と呼ばれる、脳の活動をイメージング(図化することです)する方法があります。また、MRIやシンチグラフィーなどの画像診断による場合もあります。

主な治療方法

ミオクロニー発作の治療法は抗てんかん薬を使っての薬物治療が中心になります。抗てんかん薬は毎日服用し、年単位で服用を続けます。発作の種類によって薬を使い分けて、全般発作が顕著に現れる時にはバルプロ酸やエトサクシミド、部分発作に対してはフェニトインなどを投薬します。投薬治療で症状の改善が見られないと迷走神経刺激療法で治療します。