神経性無食欲症 シンケイセイムショクヨクショウ

初診に適した診療科目

神経性無食欲症はどんな病気?

神経性無食欲症とは、心理的なもの、社会的なものが要因で起こる症状です。摂食行動に関わる精神病です。日本ではダイエットなどをしている女性に見られることが多いです。主にダイエットで痩せていくことに達成感を感じ、どんどん痩せていくことを目的とするようになるため、食事をしなくなる、必要のないものと考えてしまいます。栄養が少ないため感染症を起こし、また体重の低下で不整脈をおこすため危険です。

主な症状

神経性無食欲症は主に女性に多く、過度なダイエットを行い体重が減る事に満足し体重を落とす事がやめられなくなってしまう病気です。主に体重の激減、うつ、睡眠障害などの症状が見られます。また、低血圧や女性ならば無月経、便秘など身体への負担もあります。多くの患者は他の病気を併発する場合が多いです。精神神経疾患の中では致死率が高い病気でも知られています。

主な原因

神経性無食欲症の原因は、社会的要因や心理的要因によって引き起こされる摂食障害です。ダイエットによる食事制限がエスカレートしたために、この摂食障害を引き起こす事があります。また、低い自尊心や強迫性パーソナリティといった精神的要因が、この摂食障害の病状を発症させる要因の一つとしても考えられています。家族環境もまた、病状を起こすきっかけに挙げられます。

主な検査と診断

神経性無食欲症の検査方法は、 四つの診断基準があり、それを参考に診断します。その基準とは、標準体重の85パーセントの値の維持を拒否する、体重が減少傾向でも、現在の体重が増加することへの恐れ、標準体重に満たない場合も、体重が重いと感じる、初潮後の女性の場合で、三周期以上に渡っての無月経となります。これらを組み合わせ診断を行いますが、基準に合致しない場合は、非定型摂食障害の診断になることもあります。

主な治療方法

神経性無食欲症の治療法としては、精神治療が中心となってきます。症状に対しての対象療法として鬱症状には抗うつ剤などの薬物治療がとられます。この病気の患者が、自分の病気を認めなかったり、治療をすることを拒否する場合には家族のカウンセリングもおこなわれます。この患者にとって食べ物を摂取したり体重が少しでも増えていくということが大変な苦痛になっているので食事の強制は行わずに長い目で見守ります。