神経性食欲不振症 シンケイセイショクヨクフシンショウ

初診に適した診療科目

神経性食欲不振症はどんな病気?

神経性食欲不振症とは、太ることを極端に恐れ食事をおろそかにし、ガリガリに痩せてしまった状態のことで摂食障害の一つとされています。特に、細くスリムなスタイルの強く望む女性に多いと言われています。治療は精神療法が中心とされており、体重増加以外にも人間としての成熟、対人関係の充実、実生活での適応能力などを援助することも必要です。

主な症状

神経性食欲不振症の症状は、心因性のストレスや「痩せたい」という欲望から引き起こされますので、食欲減退からくる低体重、低栄養のため骨粗しょう症になり、体力低下によって、不整脈や感染症を引き起こします。これがさらに進行すると、特に女性においては無月経、若年性更年期障害へと発展していきます。抑うつ状態となり、自傷行為をするケースもあります。

主な原因

神経性食欲不振症の原因は、精神的な問題から摂食を拒否し、高度の痩せを伴うものです。肉体的に問題がなくても、精神的に食事を取ることを拒み、生存に最低限必要とする食事の摂取量を下回ることになります。思春期の女性に特に多い病気で、主にダイエットによる過度な食事制限を発端として、次第に栄養不良や痩せといった重度な病状に至ることがあります。

主な検査と診断

神経性食欲不振症は摂食障害の一つでいわゆる拒食症と呼ばれるものです。この検査方法については通常の身体検査を行いやせに影響を与える器質性の疾患が無い事を確認すると共に、問診・カウンセリングを実施して食事に対する歪んだ認識があるかどうかをチェックします。これらの患者は特に食事をすると過剰に体重が増えるのではないかという恐怖心に支配されているケースが多く、容易に判別できます。

主な治療方法

神経性食欲不振症の治療法は患者の生活を全面的にサポートするかたちで行われます。まずは身体的な治療で栄養状態の改善することが最優先され、身体が落ち着いてきたら心理的な療法にシフトします。食欲不振に陥る歪んだ思考回路を正常な状態に正していくために、専門の医師によるカウンセリングや薬物療法、家族の力も借りながらの精神の安定を目指します。