耳介軟骨膜炎

初診に適した診療科目

耳介軟骨膜炎はどんな病気?

耳介軟骨膜炎とは、炎症が軟骨膜に及ぶことにより、耳介全体にまで炎症が及んでしまうものです。
耳介が腫れたり、変形したりしてしまいます。炎症の原因としては、耳介の虫刺されや打撲による外傷、感染などです。徐々に進行するうちに、軟骨膜が厚くなってしまうなどの変形が生じます。
早めの治療が望ましく、消火鎮痛剤や抗生剤を投与することと、アイシングが有効です。

主な症状

耳介軟骨膜炎の症状は、感染した初期段階では、耳介の表面の発赤と軽度の腫脹で比較的軽いです。しかし次第に増強して耳介の表面から耳介全体に広がっていき、腫れぼったい感じになっていきます。
腫脹に応じて、焼けるような灼熱感や激しい痛みを伴うことも多いです。
初期の処置が奏効しないと、発赤や腫脹が進行し最終的には軟骨膜の肥厚や軟骨の変形が生じてきます。

主な原因

耳介軟骨膜炎の原因は、耳介の外傷や感染によって起こります。外傷の他、打撲や裂創により耳介が傷ついた場合、耳介軟骨膜に炎症を起こすことがあります。
そうして、炎症が軟骨膜での浮腫や出血を呼び起こします。
感染を起こす要因の菌の種類としては、緑膿菌やブドウ球菌などが挙げられます。
また、耳介ヘルペスがこの病気を呼び込むこともあります。

主な検査と診断

耳介軟骨膜炎の診断は、主に視診や問診で耳介の発赤や腫れといった、この疾患に特徴的な症状を確認することで行います。
重症の場合には
軟骨の破壊状況を評価するために、CT検査などの画像検査が行われます。
明らかな原因がない場合や、耳介血腫など他の疾患と区別がつきにくいときには血液検査や尿検査などが検討されます。

主な治療方法

耳介軟骨膜炎の治療法としては、発見次第早期治療が行われます。この病気は浮腫や赤く腫れるだけではなく、軟骨の変形も生じる場合があるので、早めに炎症を鎮めさせる必要があります。
有効な範囲が広い広域スペクトラム抗生剤と炎症には消炎鎮痛薬の投与をします。
炎症が酷い場合は、副腎皮質ホルモン薬(ステロイド)の全身投与、軟膏塗布や局所注射が必要となってきます。