輸入脚症候群

輸入脚症候群はどんな病気?

輸入脚症候群と言う病気は、小腸の輸入脚と言う部分に内容物が溜まり胃に逆流してしまい胆汁を吐いてしまう胃切除後症候群のことです。この病気の治療は、患者本人の術後管理が大変重要な意味を持ちます。どのような症状が何を飲食した時に起こるかなどを把握し、食事も暴飲暴食は避けてゆっくりとよく噛むようにして食べ、適度な運動をして筋力もつけるといったことが病気の治療において大切です。

主な症状

輸入脚症候群とは小腸の輸入脚と呼ばれる部分に、内容物がたまり胃のほうに逆流して胆汁を嘔吐する症候群のことです。暴飲暴食から出る症状が多く、胃のムカツキから始まります。治療法として有名なのは食事療法です。暴飲暴食をせず、バランスの良い食事を取ることで徐々に治す事が可能です。この症候群は本人次第で良くなったり悪くなったりします。

主な原因

輸入脚症候群という病気のおこる原因となるものは、胃潰瘍などの胃の病気で手術による胃切除をおこなったあと、胃と小腸の吻合がうまくいかず、再建腸管の輸入脚という部分が狭くなる(狭窄)、ふさがってしまう(閉塞)ことがおきて、腸の中のものが輸入脚の部分で滞ってしまうためです。胆汁や膵液が胃のほうに逆流を起こしてしまうことでおこります。

主な検査と診断

輸入脚症候群の検査方法は、腹部X線撮影によって右上腹部の腸管の拡張を診ます。またCT検査では、拡張した輸入脚、胆管及び膵管の拡張を診ていきます。上部消化管造影検査、内視鏡検査も行っていきます。いずれも拡張や輸入脚の状態を診断するための検査です。血液生体検査では、高アミラーゼ血症や高ビルリビン血症の発生や胆のう酵素の濃度も診ていきます。

主な治療方法

輸入脚症候群の治療法は食事制限です。肉や脂っこい食べ物はカットされ内蔵に負担がかからない食べ物に制限されます。食事内容だけでなく食事の量も減らし、消化に負担がかからないようにします。食事も取れないほど弱っている時は、点滴で栄養分を補い内蔵を可能な限り休ませてやります。食事療法は、内臓の動きが活発化するまで継続されます。

輸入脚症候群の初診に適した診療科目

輸入脚症候群に関連する病名


診断・診察できる病院・クリニック

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はる内視鏡クリニック
内科、消化器科
神奈川県川崎市中原区上新城2-11-25 セシーズイシイ5 3階

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