ダンピング症候群はどんな病気?
ダンピング症候群とは、胃がんなどで胃を切除した際、栄養の吸収が出来ないために15%~30%の方に起こる病態です。症状としては、栄養が足りていないため、貧血症状を呈し、体重減少や冷や汗、顔面蒼白、悪心嘔吐なども起こります。後期になると、食後の高血糖に対応して大量のインシュリンが分泌される為低血糖となり、脱力、失神なども生じます。
主な症状
ダンピング症候群という病気の症状について、簡単に説明させていただきます。この症候群が発症すると、様々な状態を引き起こします。例えば、腹部において、圧迫感を感じたり、おう吐をしたりします。その他にも、大きな脱力感やめまい、発汗などを引き起こす、循環失調となる場合もあります。発症すると、このような様々な状態になってしまう病気です。
主な原因
ダンピング症候群の原因は、早期のものと、後期のもので異なります。早期のものは、胃の排出を調節する機能が壊れてしまうことです。後期のものは、血糖値が大きく関わってきます。食後に血糖値が急上昇し、インスリンの作用により急降下することで起きます。また、食べたらまた苦しくなるなどといった、食事への恐怖がストレスとなる精神的な要因もあります。それが、悪循環にもなってしまいます。
主な検査と診断
ダンピング症候群の検査方法は、内診をとることで十分となっています。大抵の場合では胃の切除を行った後に、どうも食欲が湧いてこないということを患者がいうので、それによってこの病気なのだろうということが類推できるのです。胃の切除手術を行った後に、食欲不振になってしまったとか、また具合が悪いということを訴えてきたら、この症候群を疑うことができます。
主な治療方法
ダンピング症候群とは胃切開手術を受けた人に見られる胃切除後症候群です。炭水化物が急速に小腸に流入することにより起こります。治療法は1度の食事量を減らし食事回数を増やす、よく噛むことです。食事中の水分摂取量と炭水化物の量も少なくします。抗ヒスタミン薬、抗セロトニン薬、抗コリン薬、自律神経機能調整薬を投与する薬物治療もあります。
ダンピング症候群の初診に適した診療科目
ダンピング症候群に関連する病名