慢性咽頭炎

初診に適した診療科目

慢性咽頭炎はどんな病気?

鼻腔や口腔の奥にあるのが咽頭ですが、この咽頭が炎症を起こしたのが急性咽頭炎です。
この炎症が慢性化したのが慢性咽頭炎で、原因としてはウイルスや細菌による感染、ホコリや刺激性ガスの吸入、副鼻腔炎、糖尿病や胃腸病など、さまざまな要因が挙げられます。
症状としては、のどの不快感、乾燥・異物感があります。
予防法としてはうがいを励行し、喫煙や飲酒を控え咽頭に刺激を与えないようにします。

主な症状

慢性咽頭炎は、急性咽頭炎のように咽頭痛、発熱、頭痛などは伴うことは少なく喉の不快感や乾燥感、異物感が慢性的に起きる程度ですので、それに伴って咳払いも増えますが、実際のところ自覚症状はあまりないのが特徴です。
強いて特徴が出る場所は咽頭後壁のリンパ瀘胞が正常時よりもやや大きめになっており、赤色になることが多くなっている事です。

主な原因

慢性咽頭炎の主な原因としては、ほこりや刺激性ガスの吸入や、空気の乾燥、過度の喫煙が誘引となり得ます。
アルコールの飲み過ぎや夜更かしなど日常生活の不摂生を続けることも慢性化に繋がります。
また、鼻の病気で口で呼吸することや後鼻漏も刺激になります。
虫歯や歯槽膿漏の他、リウマチ、糖尿病、内分泌障害など全身の病気も関係することがあります。

主な検査と診断

急性咽頭炎等が治りきらずに、煙草の吸いすぎやアルコールを飲みすぎると慢性咽頭炎となってしまいます。診断自体は、咽頭が発赤している状態から容易に診断されます。
他の検査方法としては、ヘルパンギーナと呼ばれる咽頭の発赤や水ぶくれが発症していて、全身症状を伴っている場合は、分泌物を採取して検査します。
また、粘膜がただれていたり、病変が白色だったりする場合は、組織を採取して検査する事もあります。

主な治療方法

慢性咽頭炎の治療法としては基本的には咽頭部の清潔を保つためにこまめにうがいを行うことが大切です。
冬などには空気中が乾燥するためさらなる注意が必要です。
さらに咽頭部を刺激する喫煙やアルコール飲料の摂取も控えることが重要です。
また、免疫力の低下は咽頭部の炎症を悪化・発生の促進に繋がるので日常における適切な食事や運動、睡眠が大切です。