耳出血 ジシュッケツ

初診に適した診療科目

耳出血はどんな病気?

耳出血とは耳から血液が出る症状をいいます。耳から出血があるという事で考えられるのが、まず耳の中の傷や炎症です。耳掃除をしていて傷つけてしまう事で出血や炎症が起こる事もよくある事です。
しかし時に、頭を強く打ちつけた時に耳から血が流れ出る症状があります。そして耳の内部に病気が潜んでいる場合も出血が起こります。
耳から出血した場合は早めの病院の受診が大切です。

主な症状

耳出血は外耳道あるいは中耳に原因があることがほとんどですが、その中にも数タイプの症状が存在しており、その状態に応じた対処が必要になります。
例えば出血が新しい鮮血のみである場合はその原因は外傷性の外耳道の傷や外耳道炎に由来しており特別な治療は必要ないケースが多いのですが、血が耳だれの中に混じっている場合は急性中耳炎を疑うべきです。
更に出血に加え慢性的な耳の痛みを伴う場合は癌の可能性もあり注意を要します。

主な原因

耳出血は、耳掃除の際に誤って外耳道や鼓膜を傷つけたための出血が多いです。
また中耳の感染症、すなわち中耳炎によって引き起こされる場合があり、中耳炎による破裂・穿孔鼓膜に起因しています。
そして稀ですが、頭・耳自体の重篤な疾患によって引き起こされる場合も少なからずあるので注意が必要だといえます。

主な検査と診断

耳出血の検査方法ですが、一般的にまず耳鏡検査による観察が行われます。血液の量により外耳道が見えにくい場合は、吸引を行ったうえで耳鏡検査が行われます。
耳鏡検査で判別がしにくい小さな傷の場合には、耳顕微鏡による更に細かい検査が用いられます。
また、あわせてインビーダンス検査が行われる場合もあります。以上の検査とともに、聴力検査が行われます。

主な治療方法

耳出血の治療法は、薬物治療で大抵はおさまります。内服薬で対応するケースもあり、場合によっては痛み止めも使用します。
ただし耳に悪性腫瘍が出来た影響で血が出るといったケースも有り、その場合は手術を行うことになります。
どういったケースも早期発見であれば、対処は比較的にしやすい傾向にあります。違和感を覚えたらすぐに、診てもらいましょう。