耳漏

初診に適した診療科目

耳漏はどんな病気?

耳漏(じろう)とは、耳の外耳・中耳から通常とは違う分泌液が発生する事であり、中耳炎や外耳炎で見られる症状です。症例として急激な痛みになる場合があり、夜間に発生した際には躊躇する事なく救急外来で受診します。治療方法は投薬が一般的で、数日から一週間程度で治癒します。耳掃除をしすぎると発生しやすくなりますので、頻繁に掃除をしないようにしましょう。

主な症状

耳漏は耳の孔から分泌物が流れ出る症状です。サラサラしたものや粘り気のあるもの、膿が混ざったものなどがあります。耳に痛みがあり膿が混ざったものが出る場合、急性中耳炎や慢性中耳炎の急性増悪期である可能性があります。悪臭をともなっている場合、緑膿菌のような特殊な細菌の感染による慢性中耳炎が考えられます。また、がんに合併していると血が混じっていることもあります。

主な原因

耳漏の原因は耳の奥の方に菌が入り込み膿ができてしまっていることから起こります。痛みを伴ったりそうでないときもありますが、鼻を上手くかめない乳幼児やお年寄りに多くみられます。子どもは大人よりも鼻と耳の間の菅が短いので風邪を引いたときの鼻水の菌が耳へ行きやすいからです。鼻が垂れるということは良くない菌があるので出来るだけこまめに外へ出す必要があります。

主な検査と診断

耳漏または耳垂れ、特に白色や黄色および血のにじんだ色の場合は医師に相談する必要があります。受診の際に検査を受けることがあります。検査方法は、主に培養検査です。耳の中に潜んでいる病原菌を調べるために麺棒などで少量を採取することがあります。このような症状がある場合、耳に傷がついていたり、中耳炎になっている可能性があるため、検査結果に合った治療を行っていくことになります。

主な治療方法

耳漏の治療では、まずは耳の穴からの分泌物を止めることが先決です。そのための治療法として、吸引機で分泌物を吸い取りながら抗生物質の点耳薬や飲み薬を投与します。分泌物は、量にもよりますが面棒のような物でふき取ることもあります。また、大量の分泌物を起こしている肉芽が特定できれば外科的にその肉芽を取り除くことが治療のメインとなります。