鼻せつ

初診に適した診療科目

鼻せつはどんな病気?

鼻せつとは、鼻孔の内側にできる「おでき」です。原因の多くは、患者が自分で鼻の穴をいじり、鼻孔を傷つけて細菌感染したものです。鼻毛を抜いた傷から細菌感染することもあります。感染し炎症が起こると、腫れて痛みます。
化膿して、膿が血管の中に入ると敗血症という病気になり、生命の危険にさらされることもあります。したがって、おできが出来て鼻が痛くなったらすぐに耳鼻科の受診が必要です。

主な症状

鼻せつとは、鼻の先端や小鼻、鼻の穴の入口などの毛穴内に細菌が感染しその部位が赤く腫れ上がる病気です。
主に黄色ブドウ球菌による感染によるものであり、赤く腫れ上がった部位は痛くてなかなか触ることができないほどで、膿を生じるケースもあります。特に子供の場合、腫れた部位を気にし過ぎて触ってしまい、更に症状が悪化することもあります。

主な原因

鼻せつは、鼻腔内の粘膜に出来た傷などに細菌が感染することが原因となり発症します。
主に鼻腔内に傷が出来るのは、中を指で触っていたり鼻毛を抜く習慣が元となることが多いです。
鼻腔内の粘膜はデリケートで敏感なものなのでむやみやたらに触ると発症しやすくなります。
特に鼻腔内を触っているときの指が不潔な状態にあると傷口が細菌に感染しやすいので注意が必要となります。

主な検査と診断

鼻せつは鼻の穴の入口付近を中心として細菌感染により赤く腫れ、膿が溜まった状態になっているためその判別は容易です。ですから検査方法としても直接肉眼による観察でも分かりますし、鼻鏡による鼻の穴とその周囲の観察によってもすぐに診断が可能です。
また鼻の穴を広げた時にかなりの痛みが生じますので、そのことからも判別をつけることが容易です。

主な治療方法

鼻せつの治療法は、安静にして経過をみる場合と、抗菌薬を使用する場合があります。
軽度な場合は、なにもしなくても回復する見込みがあります。ただし、痒みから患部を掻きすぎて、薬物治療をしなければいけなくなることが非常に多いです。
掻くと物理的なダメージだけでなく、細菌が鼻から血管の中に入ってしまい別の病気にかかってしまうケースもあります。