排卵障害 ハイランショウガイ

初診に適した診療科目

排卵障害はどんな病気?

通常は月経が始まってから14日目ごろから卵巣より卵子が排出されます。排卵障害とは、排卵させるまでの過程に異常がおき、卵が育たない、また育ってもうまく排卵できないことをいいます。
排卵がされない無排卵症の場合でも月経がある人もいるので、中には自分が無排卵症だと気づかない人もいるようです。基礎体温が2相にならなかったり、生理不順が続く場合は排卵障害が疑われます。

主な症状

排卵障害の主な症状は、無月経と生理不順です。ストレスや無理なダイエットが原因で排卵障害が起きている場合には無月経になることが多いです。
多嚢胞性卵巣症候群が原因の場合は生理不順になり、体毛が濃くなったりします。
また黄体機能不全が原因の場合には頻発月経や、不正出血がみられます。

主な原因

排卵障害は様々な原因が関係します。過度のダイエットやストレスなどにより中枢神経に異常が起こると性腺刺激ホルモン分泌障害が起こり、排卵障害を招きます。
また、卵巣の機能そのものが低下していたり、男性ホルモンの分泌過剰、黄体機能の異常などによって起こることもあります。

主な検査と診断

排卵障害の検査方法は、基礎体温表を作成し排卵周期を予測しますが、この方法では確実に排卵が起きているかは判明しません。
血液検査により、エストロゲンとプロゲステロンのホルモン量を測定することにより排卵の有無を予測することができます。
超音波検査は卵巣に卵子があるかどうかを確認ができ、排卵されているかどうかの診断に正確性が高い検査です。

主な治療方法

排卵障害の治療法はその原因により幾つかのパターンに分けられます。まず原因がホルモンバランスの乱れである場合は主に排卵誘発剤の投与による排卵誘発法が行われます。
原因が黄体化非破裂細胞である場合も排卵誘発法が用いられますが、効果が得られない場合は体外受精の手段も採られます。
また高プロラクチン血症が原因である場合はこの分泌を抑えるパーロデル等の薬物を投薬し効果をみます。