膵内分泌腫瘍 スイナイブンピシュヨウ

初診に適した診療科目

膵内分泌腫瘍はどんな病気?

膵内分泌腫瘍とは膵臓のインスリンを作る部分であるランゲスハンス島部分が腫瘍に侵されてしまう症状のことをいいます。膵臓のがんになるのでインスリンが分泌すされにくくなり糖尿病を発病してはじめて腫瘍の存在に気付くことが多いのです。治療としては腫瘍部分を切除する外科的手術と抗がん剤を投与しながら腫瘍を小さくする療法をとっていきます。

主な症状

膵内分泌腫瘍は、インスリンを生成する機能性腫瘍であり、主な症状として低血糖です。低血糖の状態になると仕事中などであっても突然睡魔に襲われて眠ってしまうことなどが起こります。この状態は食事を摂取すると改善します。小児の場合は低血糖の状態になると、痙攣や昏睡状態になるなど重篤化することが多く、長期に渡ると精神障害を引き起こすこともあります。

主な原因

膵内分泌腫瘍とは、膵臓の内分泌腺にできる腫瘍のことです。この膵臓の内分泌腺にできる腫瘍の原因としては、メニン遺伝子と呼ばれるがん抑制遺伝子の異常によって引き起こされることが最近の研究で判明しております。そのためメニン遺伝子の異常を抑えることができるのであれば予防ができるのですが、現在ではまだその治療法は確立されておりません。

主な検査と診断

膵内分泌腫瘍は、症候性腫瘍なら産生されるホルモンによって症状が異なるので、まず問診によって診断されます。さらに該当すると思われるホルモンについて血液検査を行います。次に膵臓のどの部分に、いくつくらいの腫瘍があるか、広がりや大きさはどれくらいかの検査方法は、腹部エコー、CT撮影、血管造影検査が用いられます。無症候性腫瘍の場合は、更に内視鏡を用いて膵管撮影を行います。

主な治療方法

膵内分泌腫瘍とは、ホルモン産生型の膵臓細胞から生じる腫瘍のことで、機能性腫瘍であるため、特定のホルモンを大量に分泌することで、さまざまな症候群を引き起こすのが特徴です。この病気は4タイプあり、治療法は各タイプの症状に合わせて行なう必要があります。基本は外科手術による腫瘍の切除と薬物による療法で、転移が無ければ症状は回復します。