排尿困難 ハイニョウコンナン

初診に適した診療科目

排尿困難はどんな病気?

排尿困難とは、中高年に多くみられる排尿機能の低下などの症状があらわれる病気です。その症状は様々です。排尿行為が困難になってしまったり、排尿が途中で中断されてしまったり、排尿行為が終わるまでに時間がかかるといった症状があります。老化現象だと思って放っておいたりすると、尿閉という苦痛を伴う症状に悪化したり、肝臓などに深刻な障害を与えてしまうことがあるので注意が必要です。

主な症状

排尿困難の症状を挙げると、排尿時に熱感や痛みを伴う排尿痛、尿量減少、腹圧をかけないと尿が出ないなど尿が出にくい、一度排尿したのにまだ残っている気がする残尿感、排尿までに時間がかかる、排尿の途中で尿が途切れるなどです。さらに、これらを特に治療もせず慢性化させると、尿がまったく出ずに激しい痛みを伴う尿閉につながる可能性もあります。

主な原因

排尿困難となってしまう原因には、風邪薬や血圧を下げる薬の飲用によるもの、加齢によって膀胱の機能が衰えたことによるものがあります。膀胱がうまく収縮できなくなってしまうために、尿がスムーズに出なくなってしまうのです。その他にも病気や怪我に伴う症状として、排尿が困難になることもあります。例を挙げるのなら、前立腺肥大症や前立腺がん、脳や脊髄の神経の損傷などです。

主な検査と診断

排尿困難が疑われる場合は、排尿感覚の有無、意識して排尿した時刻や量、残尿感、意識して排尿した以外の尿もれの有無と量などを、日誌のような形できちんと記録し、排尿状態を把握する必要があります。その上で、検査方法としては、膀胱内圧測定などを行い、どのタイプに分類される神経因性膀胱かを判断します。複雑な要因が関連し起こる症状なので、適切に治療するためにもまずは日誌などで正しく現状把握をすることが重要です。

主な治療方法

排尿困難の治療法は、薬物療法で対応するケースがあります。ただし排尿が困難である理由によって、治療の仕方は異なる傾向にあります。抗コリン薬を使うこともありますし、副作用の可能性がある効果の高い治療薬を使うケースもあります。反面、自然に改善、完治されるケースであったり、生理的な場合であれば時間を置くだけで対応できることもあります。