苔癬 タイセン

初診に適した診療科目

苔癬はどんな病気?

苔癬は皮膚・口腔粘膜に生じる疾患の1つであり、角化亢進がみられます。症状は皮膚の場合、扁平な菫色の丘疹が多発し、口腔粘膜の場合では網目状やレース状の白斑として現れるのが特徴です。定型的なものとしては両側の頬粘膜部分にみられます。慢性に経過して症状の軽快と増悪を繰り返します。アレルギーや細菌が主な原因となることが多いです。

主な症状

苔癬(毛孔性角化症)は思春期に多く、身内にこれを患っている人がいる、または過去にいた場合は、遺伝子的な原因でホルモン代謝や脂肪代謝などに異常が見られることで起こります。毛孔に一致した粟粒大あるいは帽針頭大の硬角化性丘疹がまばらに発生するのが主な症状です。これは上腕に出来ることが多いですが、肩や背中、臀部にも発生します。

主な原因

苔癬になる皮膚の病気は、毛穴の角層が詰まる事により、ぶつぶつが表面に増え、赤くなったりざらざらした感触になり、アトピー性皮膚炎や敏感肌の方がなりやすい皮膚病でもあります。また、この病気の原因は明らかにされていませんが、遺伝的な要因も多々あります。発症する場所は、二の腕や肩、背中やおしりなどが多く、その中でも二の腕は目だちやすいです。

主な検査と診断

苔癬の検査方法は、それが出来た部位によっても、違ってきますが、まずは視診にて判断します。四肢の関節部、陰部に発生した場合は分布具合、経緯によって判断し、確定診断は、発疹の皮膚の一部を搾取し顕微鏡で組織検査をします。また、同時に血液検査を行います。また、口腔内に現われたものに関しては、病理組織学検査を行うと同時に、アレルギーの検査を行うこともあります。

主な治療方法

苔癬の治療法は、皮膚科で処方された外用薬を使用することです。角質溶解作用のある軟膏をもらえることが多いです。軟膏には、保湿や角質に作用してくれる成分が入っており、それがはたらきます。保険外治療として、レーザー脱毛、ピーリング、レチノイドの外用、内服などがあります。また、サプリメントや漢方薬を使って治療することも可能です。