急性アルコール中毒
急性アルコール中毒はどんな病気?
急性アルコール中毒は、短時間に大量のアルコール飲料を接種し、体内のアルコール濃度が急激に高まって、意識レベルの低下、嘔吐、血圧低下、呼吸数低下などを引き起こします。一般的に、血中アルコール濃度が0.4%を超えると昏睡状態に陥り、適切な処置が無い場合は死に至る可能性が高まるとされています。中毒者は20代の若者が多く、いわゆる『一気飲み』が原因となることが多いです。
主な症状
急性アルコール中毒の症状は飲酒によって意識レベルが低下し、嘔吐や血圧低下、呼吸数の低下などが起こります。吐いたものがのどに詰まることで、死にいたることもあります。また、失禁したり、泥酔中の失態について思い出せないといった症状もみられます。
主な原因
急性アルコール中毒は、一気飲みなどでアルコールを短時間に大量摂取したことにより、血中アルコール濃度が急上昇してしまうことが原因で起こります。女性や高齢者、飲酒後に顔の赤くなるタイプの人、そしてまだ自分の限界がわからない若年者は飲酒によるリスクが高まります。
主な検査と診断
急性アルコール中毒の診断は、検査ではなく、本人の意識がある場合には本人への問診、本人の意識がない場合には周囲の人からの話を聞くことで、その状況や症状から行われることが多いです。血液中のアルコール濃度を調べることはほとんどしません。
主な治療方法
体をゆっくりと休ませる事が急性アルコール中毒の一番の治療法です。アルコールに対する特異的な解毒、拮抗薬はなく、アルコールが抜けるのを待つほかありません。自分が吐いたもので窒息しないように、仰向けではなく横向きに寝かせることが重要です。
病院では一般的に水分の点滴を行い、アルコールが排出されるまで呼吸や血圧といったバイタルサインを維持します。