卵巣機能不全 ランソウキノウフゼン

初診に適した診療科目

卵巣機能不全はどんな病気?

卵巣機能不全とは、卵巣のはたらきが不十分になった状態のことで、卵巣機能低下症ともいいます。通常卵巣は、卵子を排出すること、また女性ホルモンを分泌することが仕事ですが、それがうまくいかなくなるのです。発症する時期によって症状は変わりますが、性器の発育不良や第二次性徴の遅れ、生理不順、早期閉経など、さまざまなものがあります。

主な症状

卵巣機能不全による症状とは、まず生理不順、不正出血等です。卵巣機能が正常に働かない為にホルモンバランスが崩れて生理の周期も乱れます。生理周期が乱れますと、生理では無いのに出血してしまう不正出血が起こります。そして排卵も正常に起こらないので、不妊の原因にもなってしまうのです。時に生理が止まってしまったり、生理がだらだら続いてなかなか止まらないと言う時もあります。

主な原因

卵巣機能不全とは、若年性更年期障害を原因として、主にストレスから引き起こされる病気です。ストレスは、全身にホルモンを分泌させるため脳下垂体に指令を出す脳の視床下部に影響を及ぼします。脳下垂体への指令が正常に機能しないことにより、全身へのホルモン分泌が異常をきたし卵巣では女性ホルモンであるエストロゲンが不足し、生理不順や若年性更年期障害を引き起こします。

主な検査と診断

卵巣機能不全の検査方法ですが、一番良いのは腹腔鏡検査です。腹腔鏡検査は麻酔をする検査なのでだれでも気軽にはできません。おへその下を2センチほど切開をし、1センチほどの腹腔鏡で観察します。そこで子宮内膜症などがみられた場合はその場で治療をします。あとは卵管造影検査というのもありそれは切ったりしないので手軽に行えるものです。

主な治療方法

卵巣機能不全の治療法は、一つには、その原因となるものの除去をすることが、大切になります。また、クエン酸クロミフェンなどの排卵誘発剤を使用したり、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)や温経湯(うんけいとう)などの漢方薬を使用する方法や鍼灸治療院では、電気針などを使用して、障害を起こした視床下部、下垂体、卵巣を刺激して、その働きを促進する方法などもあります。