直腸瘤

初診に適した診療科目

直腸瘤はどんな病気?

直腸瘤とは、簡単に言えば排便の際などに直腸と言われる体の部位が膣の中へ膨らんでしまう病気です。この病気は直腸と膣との間の筋膜が弱まることで起きる病気です。原因としてはさまざまなものがあげられますが習慣的なものが主な原因です。一説では、女性ホルモンの減退が原因であるというものもあります。この病気は特に違和感がなければ治療の必要はありませんが、排便に困難をきたす場合は治療が必要です。

主な症状

直腸瘤になった場合には、いきんでも便が出ない排便困難が主な症状として現れます。その他にも膣の違和感や残留便、会陰部の重苦しさなどが現れることがあります。膣の中に指を入れて押さえることで排便がしやすくなるというのはこの病気である特徴的なことです。この病気の人の中には肛門括約筋が弱いために便失禁を起こしてしまうこともあります。

主な原因

直腸瘤とは排便で力んだ際に直腸から圧が加わると直腸の前側が膣の中に膨らんでくる状態のことをいいます。病気ではなく便秘の原因として考えられてきていたものです。基本的に年を取った際に組織の結合などが弱くなることで起こるものです。また、習慣的に力んだり、出産や生活習慣などでなったりもします。特に治療は必要なく坐薬だけでよいです。

主な検査と診断

直腸瘤自体は大きな病気ではありません。しかし、排便に関わる異常であり、生活に支障をきたす場合は病院で検査をしてもらう必要があります。検査方法としては、肛門から指を入れて検査をし、どの程度排便に影響があるか調べる方法と、造影剤を使ってよりくわしくほかの臓器に影響がないか調べることもあります。この検査で更に異常があった場合はMRI等を使い検査をする場合もあります。

主な治療方法

直腸瘤の治療法とは、まず移転を避ける為に患部の切除を行います。患部を切除するには、今では内視鏡を使った手術方法もあります。これはお腹に小さな穴を開けて行いますので術後の回復も早くてすみます。しかし悪性等の症状が重い場合には腸の一部を取り除く手術も必要になります。これはお腹からメスを入れて行うために術後の回復にも時間がかかります。