後発白内障

初診に適した診療科目

後発白内障はどんな病気?

後発白内障は、白内障が進行し手術を受けたにもかかわらず、徐々に視力が落ちてくるものです。原因は白内障の手術の際に眼内レンズを入れるために残された水晶体の袋に、後々になって濁りが生じてしまうことです。
白内障手術を受けたかたすべてに可能性がありますが、視力の妨げになるほどの症状を訴える方には、レーザーで水晶体の袋の真ん中だけを破るという処置が行われます。

主な症状

後発白内障は、通常の白内障とは異なり、手術の際に残した水晶体を包んでいた袋が白く濁ってくるために視力低下の症状を引き起こします。術後ほとんどの人がこのような状態になりやすいです。
見え方は、初期の白内障と似ていて、すりガラス越しに物を見ているような感じですので、ものがはっきり見えない、光が当たると白くかすむというような見え方が特徴的です。

主な原因

後発白内障の原因は、白内障手術後の水晶体の袋の濁りによるものです。
白内障の手術では、白く濁った水晶体を取り除き、代わりに眼内レンズを装着します。その際、眼内レンズを固定するために、元の水晶体の一部を袋として残すことになります。
しかし白内障の手術後、その水晶体の袋が濁ってくることによって、再び視力低下を招くことになります。

主な検査と診断

後発白内障は、水晶体上皮細胞が残っていることによって起こりますので、この病気における検査方法は、定期健診による経過観察が重要になってきます。
散開検査という方法で、瞳孔を開くための点眼液を使用して、中にある人工レンズを入れている水晶体嚢の濁りを検査します。濁りの状態によって、レーザーで水晶体嚢を破る手術を行うのかを判断します。

主な治療方法

後発白内障の治療法としては、視力に特に影響がない場合には、そのまま放置をしても構いませんが、視力に異常がある場合には、レーザーを使って後嚢を切開します。
このレーザー治療は、痛みもなく短時間で済み、入院などをする必要はありません。
レーザーを使用した治療効果は良好であるため、治療を行った翌日には症状が改善する場合がほとんどです。