併発白内障 ヘイハツハクナイショウ

初診に適した診療科目

併発白内障はどんな病気?

白内障は加齢により発現する以外に病気や外傷が原因でも起き、それらを併発白内障と言います。ブドウ膜炎や網膜色素変性症などの眼病から来るものや糖尿病やアトピー性など全身疾患から来るもの、ステロイド剤の使用によるものなど様々な原因が挙げられます。血糖コントロール不良による白内障やアトピー時に瞼を掻くことで目を傷付けていないか定期的にモニタリングする必要があります。

主な症状

併発白内障とは長期にわたるぶどう膜炎、網膜剥離などの重篤な眼内疾患にともなって水晶体の栄養障害をもたらし白内障が発生した状態です。症状としては水晶体が混濁することによる視力障害で混濁の程度により視力低下の程度はさまざまです。治療としては、ほかの白内障と同様手術の適応となりますが、眼圧や眼内の状態を考慮し適応を決める必要があります。

主な原因

白内障は主に加齢に伴う水晶体の酸化現象(白濁)ですが、併発白内障は目の病気や全身の病気が原因で起こります。細菌感染や糖尿病患者、結核患者に見られるブドウ膜炎、眼球に強い力が加わるボクシングや水泳の飛び込み選手に多い網膜剥離、遺伝的な網膜色素変性症、強度近視などが原因となります。その他、日常生活において打撲や目を強くこすったりして起きることがあります。

主な検査と診断

併発白内障とは長期にわたる眼内病変により、水晶体の栄養障害をもたらし白内障を発生させるものです。検査方法は、細隙灯顕微鏡下で水晶体の混濁が認められ、前眼部細隙灯検査にて房水、虹彩の状態を確認、眼圧検査や眼底検査により、原因となる病変を特定する必要があります。水晶体混濁にて眼底が透見できない場合にはBモードによる超音波検査やERGによる網膜電位検査、場合によっては血液検査が必要となる場合もあります。

主な治療方法

併発白内障の手術による治療法は広く普及しているものです。この手術による治療は、身体の負担を抑えることができるように、超音波を使用したものがあります。この術式で白内障により濁った水晶体を改善させ、適切なレンズを挿入する事が出来ます。この手術法では切開する面積が小さく、炎症や乱視などを抑える事が可能です。又、挿入するレンズによって、目の焦点を適切に調整する事ができます。