過多月経はどんな病気?
過多月経とは、1回の生理の総出血量が約140ml以上である状態のことです。(逆に異常に少ないときは過少月経といいます)。しかし出血量に関して、どこからが多い(少ない)のかという客観的な基準は存在しません。ですが、出血量の増減とともに月経期間の延長や短縮がみられることがあるので、それらを参考にしていきます。通常、月経持続日数は3~7日が正常とされており、これより長いと過長月経になります。過多月経の主な症状は?
過多月経とは、月経時の出血量が極端に多くなる症状のことです。個人差はありますが、一般的な月経の量は約20mlから140mlと言われています。出血量が約140ml以上となる場合、レバーのような血液のかたまりが出てくる場合には、「過多月経」の可能性があります。出血量が多くなってしまうと、貧血やめまいなどが起こる原因にもなります。
過多月経の主な原因は?
過多月経には原因となる子宮などの病気がある場合と、原因となる病気がなく、体内のホルモンや血液の状態が影響している場合とがあります。ストレスによるホルモン分泌の乱れが原因の場合は、2~3回程度で血量が安定すれば心配ありませんが、長引く場合は、子宮の病気が疑われます。過多月経の原因となる主な子宮の病気には、子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症などがあります。これらの病気は生殖年齢の女性に多くみられます。
過多月経の主な検査と診断方法は?
過多月経の検査方法は、問診した後、原因を発見や特定するために血液検査や超音波検査などを行います。そこで貧血の有無や器質的異常がないかを診断します。過多月経の主な治療方法は?
過多月経(原因となる子宮筋腫、子宮腺筋症、子宮内膜症)の治療には、ホルモン剤などを使用する薬物治療と、手術などの外科的治療があり、症状や妊娠の希望などを考慮して選択します。薬物療法にはIUS(ミレーナ等)という、黄体ホルモンを子宮の中に持続的に放出する子宮内システムや、ピルの服用などがあります。症状が重かったり、不妊の原因になっている場合は手術を検討していただくこともあります。