点頭てんかん テントウテンカン

初診に適した診療科目

点頭てんかんはどんな病気?

点頭てんかんとは、脳の電気的活動の異常が脳内に広がる病気です。ウエスト症候群と言われ、子どもだけに見られるてんかんで、手足や体を屈曲させるような何秒間かな発作を繰り返します。生後3か月から1歳に発症し、少し眠くなったときや目が覚めたときに起こります。難治性のてんかんで、精神発達や運動発達の遅れをともなうレノックス症候群に移行したり、知的障害が生じることもあります。

主な症状

点頭てんかんの症状の特徴は、短い発作が反復して起こります。特に両腕を上がると同時に頭部を前屈する短い発作が起こります。さらに数秒間の間隔で数回から数十回反復して続く場合が多いです。しかもその一連の反復動作は、1日に数回以上繰り返して見られます。さらに眠気が強い時には反復回数の頻度が高くなる傾向があります。ただその間にも意識は保たれてる場合が多いです。

主な原因

点頭てんかんの原因は、主に脳機能の異常です。要因が判明できない突発性のものと、疾患を要因として発症するものがあります。他の疾患が要因となってもたらすものとしては、先天性の脳の奇形や代謝の異常、新生児頭蓋内出血、さらには低酸素性虚血性脳症、あるいは頭部への外傷といった各種の脳に関係する要因によって、この病状が起こります。

主な検査と診断

点頭てんかんの検査方法は脳波測定がおもなもので、脳波の不整波とよばれる特徴的な所見が見られます。月齢でシリーズ形成された点頭発作、不整波、精神運動発達遅滞がみられると診断が確定されます。そのほかにも原因を探すために血液検査や頭部CT、頭部MRI検査等も行うことがあります。また染色体検査や生化学検査等も行われることがあります。

主な治療方法

てんかんの発症を抑制する抗てんかん薬を使用すれば、点頭てんかんを治療する事が出来ます。ビタミンを投与する治療法でも、てんかんの発症を抑えることが事が出来ます。早期発見された場合なら、抗てんかん剤だけで治療を済ませることが可能です。重症の場合でも抗てんかん剤と、副腎皮質の働きを正常にするホルモンを注射することで治すことが出来ます。