ピーター・パン・シンドローム ピーター パン シンドローム

初診に適した診療科目

ピーター・パン・シンドロームはどんな病気?

ピーター・パン・シンドロームとは1970年代後半アメリカで誕生した言葉で、大人の年齢に達しているにもかかわらず精神的に大人になれず仲間に入ることができない男性を指す言葉です。
これはパーソナリティ障害とよばれ、誰もが持っている問題の一種であり、心理学や精神医学の正式な用語ではないのです。現代では、大人になることを拒み現実逃避する傾向のある男性を指します。

主な症状

ピーター・パン・シンドロームの症状は簡単に言ってしまうと、体は大人、でも心は子供のまま、ということです。
言動が子供っぽいというのが特徴で、それゆえ、精神的・社会的・性的な部分にリンクして問題を引き起こし易いと考えられます。人間的に未熟でナルシシズムに走る傾向を持っています。

主な原因

ピーター・パン・シンドロームとは大人になれない症候群とも言われ、原因は子供から大人になる段階で、青年期に大人になるということが出来ない人達がいます。
大人になることを夢見ながら、しかし同時にいつまでも子供でいたいと考えて自分が安心して暮らせる環境で、社外参加せず、就職もせず、結婚せず、子供も育てずにいる。つまり、大人社会への現実逃避の手段の一つなのです。

主な検査と診断

ピーター・パン・シンドロームの検査方法というのは、何か脳や身体に症状が出ているわけではないので非常に難しいところがあります。
大人になった人間に対して自立心、責任感などがきちんと芽生えているかどうか、ある一定の範囲異常に自己中心的、怒りやすい、などの症状がないだろうか、という点を見極めるための質問をしていく、というのが主流になります。

主な治療方法

ピーター・パン・シンドローム自体は病気でないですが、社会生活に適応できずに苦しんでいるような場合には心療内科などでカウンセリングを受けてみるといいでしょう。
カウセリングは、何が問題なのか話を聞き、行動療法などで癒していきます。自分でも客観的な意見で問題がわかりやすく、問題解決の早道になるでしょう。