菌血症

初診に適した診療科目

菌血症はどんな病気?

血液が細菌に感染して起こる敗血症はよく聞きますが、その敗血症を引き起こす可能性があるのが菌血症とよばれ、血液中に細菌が存在する症状の感染症です。ほとんどの場合血液中に少量の細菌が存在する程度なので人の免疫力で自然除去されるので大きな問題はありません。
しかし、免疫力が弱っているときなど最近に血液が感染されて敗血症を引き起こす可能性があります。
敗血症は多臓器不全などの重篤な疾患を起こす重篤な疾患です。

主な症状

菌血症は、通常は一時的なもので症状は起こりませんが、細菌感染症などによる菌血症の症状としては、悪寒や戦慄や意識障害等があります。それに加えて全身倦怠感や筋肉痛の状態にもなる場合があります。さらに消化器官にも影響を及ぼす場合もあり、嘔吐等を起こす可能性が高いです。
また体温は上昇し発熱を伴いますが、重症になると逆に体温は低下します。同じように白血球数も当初は増加しますが、状況がかなり悪化すると低下する傾向があります。

主な原因

血液の中に何らかの細菌が入り込んでしまうことを菌血症というため、その機会は想像以上に多いといえます。身体のどこかを怪我してしまった場合にも細菌は血液中に侵入してきますし、虫歯などの治療によって抜歯をした時にも細菌が侵入してしまうというケースも十分に考えられます。
また、食中毒やマラリヤなどの血液感染も細菌が血液に侵入してしまう原因となります。

主な検査と診断

細菌が血液の中に入って身体の中を巡っている菌血症の検査方法は、血液検査によってその病気にかかっているのかそうでないのかが分かります。
細菌が血液の中に入っている病気なので、血液検査をすることによって細菌の検出がチェックされるわけですが、本人に自覚症状がなかったり、見た目では症状が認められない場合もありますので注意が必要になります。

主な治療方法

菌血症により、感染症や敗血症が発生した場合は、抗菌薬による治療が行われます。
菌血症による合併症のリスクが高い場合には、歯科処置や膀胱カテーテルの挿入のような菌血症を引き起こす可能性のある処置の前に予防として、しばしば抗菌薬が投与されます。