精索静脈瘤 セイサクジョウミャクリュウ

初診に適した診療科目

精索静脈瘤はどんな病気?

精索静脈瘤は、精巣及び周辺部の静脈が腹部からの血液逆流により、こぶ状に膨張する症状であり、腹部から逆流した温かい血液が精巣の温度を上昇させ、精子を作る機能に悪影響を及ぼすために、男性不妊の原因のひとつと考えられています。精巣の構造により左側の睾丸に現われることが多いものの、左右に認められることもあります。簡単な手術により治療することが一般的です。

主な症状

不妊男性の30%にみられる「精索静脈瘤」、痛みはとくに感じないことが多いのですが、睾丸の不快感・圧迫感を覚えることもあります。陰嚢にある精巣静脈が暗い青色に蛇行して見え、これは息をつめるとさらにはっきりと表れます。男性ホルモンの分泌には異常がないため性的機能に問題はおきません(インポテンスにはならない)が、不妊症を訴えることがあり、症状が重い・男子不妊症治療が目的だと手術が必要になります。

主な原因

精索静脈瘤を引き起こす原因として、血管の異常によるものが考えられています。右の精索静脈と左の精索静脈の血管が合流する地点が違っていることが、この病気が発生する要因となっています。右の睾丸の血流は右精索静脈を通って直接に下大静脈へと流れていますが、左の睾丸の血流は左精索静脈を通って、さらに腎臓の腎静脈通って下大静脈へと流れています。そこで還流障害が生じ、精索静脈が瘤状に肥大してしまいます。

主な検査と診断

精索静脈瘤の検査方法は簡単なものが多くなっています。一般的に行われる検査がエコーをつかった陰嚢の状態を検査していくというものになっていきます。その後に医師による睾丸の触診が行われていきます。その他におこなわれていく検査が精子を採取していき精子数や精子の運動量をなど検査していくことも含まれていきます。精子に異常がないかの検査です。

主な治療方法

精索静脈瘤の治療法は、精巣の検査をしてみるということが重要となります。触診によってどのような苦痛があるのか、鼠径部の周辺の痛みを訴えるのであれば、この病気を疑うことができます。そして腹圧によるダメージが大きいということもこの病気の特徴で、患者に腹圧をかけてみて、それで痛がったりするかも診てみるのです。これと同時に超音波検査をすることで、より確実な検査が実行できます。