itp アイティーピー

初診に適した診療科目

itpはどんな病気?

itpというのは、特発性血小板減少性紫斑病という病気です。この病気にかかってしまうと、その名の通り身体の中の血小板が少なくなってしまいます。血小板というのは血液を凝固させる作用を持っていますので、この血小板が少なくなってしまうと血が出たときに血を固める作用が働くなってしまい、出血が止まらなくなってしまうのです。ただ、小児の場合だとすぐに治療できるケースもあります。

主な症状

itp(特発性血小板減少性紫斑病)の症状は出血しやすくなることです。病名の通り血中の血小板の数が減少することで出血した時に凝固するのに時間がかかります。また皮下出血もよく起こるようになるため体に紫斑が現れるようになります。特に血小板の個数が極めて少なくなると脳内出血や消化管出血などの深刻な状態になります。精神的な面では出血の不安から外出に恐怖心を抱き、日常生活が制限されることもあります。

主な原因

itpの発症原因は、長らく明らかになっておらず、ほとんどのケースで不明とされてきました。しかし近年の研究によって、自己免疫異常が要因となっていることが判明しました。自己免疫異常とは、外部から体内への異物の侵入を排除としようと働き、それがかえって有害となってしまう現象です。たとえば、アレルギー反応などもこの自己免疫異常によるものです。

主な検査と診断

itpの検査方法は血液検査になります。とはいってもこの病気は所見が難しいため、この病気が疑われた場合は血小板が減少する他の病気を、診断が必要な方の過去の病歴や血液検査などで調べて、他に考えられる病気がない場合この病気と診断されます。またその際は、ピロリ菌が原因の可能性が高いので、ピロリ菌の検査や抗血小板抗体の証明は非常に大切な検査になります。

主な治療方法

itp(突発性血小板減少性紫斑病)に対して行う治療法には、ヘリコバクター・ピロリ菌を除去することで血小板の増加が認められるのでこの菌に対して除菌療法を行います。ステロイド剤による治療を行うと血小板が増えますが、糖尿病や感染症などの副作用が出る可能性もあります。ステロイドの効果がない場合や副作用が強すぎる場合には、脾臓の摘出を行います、これにより血小板の増加が認められます。