閉経はどんな病気?

閉経とは、卵巣の活動性が次第に消失し、ついに月経が永久に停止した状態をいいます。月経が来ない状態が12ヶ月以上続いた時に、1年前を振り返って閉経としています。日本人の平均閉経年齢は約50歳ですが、早い人では40歳台前半、遅い人で50歳台後半に閉経を迎えます。

閉経の主な症状は?

閉経前には月経不順がおこりやすくなります。月経量も変化します。また、更年期障害といって、ホットフラッシュ(ほてり、発汗、のぼせなど)や、めまい、動悸、冷え、疲れやすさ、精神症状(気分の落ち込み、意欲の低下、イライラ、不眠)などがみられることもあります。

閉経の主な原因は?

女性ホルモン(エストロゲン)が大きく揺らぎながら低下していくことが原因です。40歳前に閉経してしまう早発閉経の場合は、染色体異常や自己免疫性疾患、糖尿病、卵巣手術などが原因していることがあります。

閉経の主な検査と診断方法は?

閉経かどうかは血液検査(卵胞刺激ホルモン・黄体化ホルモン・エストロゲンなど)で診断することができます。

閉経の主な治療方法は?

閉経は生理的な減少なので、特に治療をする必要はありませんが、更年期症状がひどい方、早発閉経の方は治療が必要になることがあります。エストロゲンの減少が原因ですので、女性ホルモンを補充する治療を行ったり、症状に応じて漢方薬や向精神薬、プラセンタ治療などを行います。

閉経の初診に適した診療科目