出血性ショック シュッケツセイショック

初診に適した診療科目

出血性ショックはどんな病気?

出血性ショックとは、大量の出血により、体内機能が停止してしまうことで、大量の出血とともに血圧が低下することが、確定診断となります。
しかし、突然ショック状態に陥ってしまっているのではなく、様々な初期兆候はあり、脈は速くなり皮膚の色が青くなり、体温も低下していきます。
意識がある場合では、徐々に呼吸ができにくくなり、冷や汗がでます。

主な症状

出血性ショックの症状としては、血圧の低下、冷や汗、顔面蒼白などがあります。初期には頻脈となったり、皮膚が冷たく青白くなり冷や汗が出ることが多くあります。
進行すると、意識が混濁し呼吸が速くなり、血の気が無くなります。
出血量が15から30%で冷や汗や顔面蒼白、30から45%で意識混濁や呼吸促迫、45%以上になると虚脱や昏睡状態に陥ります。

主な原因

ショックが起きる原因は出血や脱水による血液の量の減少、心臓ポンプの機能の低下が挙げられます。
出血性ショックは外傷による出血の他に、消化管などの内臓が体内で出血し、短時間で大量の血液が無くなることで発生します。
全身を巡る血液の量は全体重の約8%、ショックが起きるのは全血液の20%が失われることで起きます(例えば体重80kgの人の血液量は6.4kg、うち約1.3kgが失われるとショック状態になる)。

主な検査と診断

出血性ショックの検査方法には、血圧測定による血圧の低下症状により判断できますが、その前に様々な症状が出ます。顔色の変化、呼吸数の増加、脈拍数の増加、体の皮膚の変化などです。
特に初期症状の場合は、脈拍数の増加や、皮膚が冷たくなる、皮膚の色が青白くなる、冷や汗が出るなどが代表的な症状です。このような場合は、病院への救急搬送が必要です。

主な治療方法

外傷、又は体内出血により血液循環を上手く保てなくなった際に出血性ショックと診断されます。
多量の出血は急激に血圧が低下していくために直ちに応急処置を施して病院へ搬送する必要があります。
治療法は出血原因によって若干異なりますが、傷口の止血作業と共に十分な血液を確保して安定した血液循環へと回復させるために輸血をしていくことになります。