二重人格はどんな病気?
二重人格とは、正式には「解離性同一性障害」と呼ばれる病気です。心に強いストレスを受けたときに、自分の心を守るための防衛機制として、自分の中に自分ではないもう一人の人格を作り上げるのです。もう一人の自分が出ている時には記憶はなく、全く別の人格として振る舞います。
治療をするためには、精神・心理学的なアプローチが必要となります。
二重人格の主な症状は?
二重人格とは解離の最も重い状態で、もう一つの人格が形成される症状です。主な原因は幼少期の親による虐待等から精神を守るための防衛として「虐待を受けているのは自分ではなく別の人間だ」と認識する様な状態が長く続く事で発生します。別人格に気づかずに社会人になる事もあるため診断は難しいようです。
治療法は各人によって原因が違うためそれぞれ違いますが、基本的にはストレスの原因を取り除く事です。
二重人格の主な原因は?
二重人格は精神的なストレスが原因の場合が多く、特に精神的な成長が未熟な幼児期から小学生の間に受けたストレスが発症させることが多いといわれています。子どもにとって大きなストレスとなる、家庭内環境や、学校での友人関係。
また安心できる居場所がないこと、十分な愛情を注がれなかったことなどの辛い感情や思い出を切り離そうとする一種の防衛本能だともいわれています。
二重人格の主な検査と診断方法は?
二重人格は、一人の人物に二つの人格が宿るもので、「解離性同一障害」と呼ばれます。この疾患は診断が難しく、というのも検査方法が脳や体を検査して判断するような疾病ではないからです。たいてい人格の変貌を目撃した人の証言や、心理テストにより行われますが、完全なものとは言えません。
医師が直接目撃できれば早いですが、そうもいかないので特徴をできるだけ具体的に観察しておくことが必要です。
二重人格の主な治療方法は?
二重人格の治療法は患者本人と対話を行うことです。精神的に不安定な場合は投薬を行う場合もありますが、一時的なものであり根本的な治療ではありません。本人が安心できる環境を作ることが何より重要となってきます。患者本人だけではなく、治療を行う医師、家族、周囲の人たち全員の協力が必要です。
身近な人たちの協力によって本人が心から安らげる場を見つけたとき、病気は治ります。