ネフローゼ症候群 ネフローゼショウコウグン

初診に適した診療科目

ネフローゼ症候群はどんな病気?

ネフローゼ症候群とは、尿の中に大量の蛋白質が出てしまい、血液中の蛋白質が減少しますため浮腫、高コレステロールなどの症状が現れます疾患です。腎臓自体に病気が起こりなります一次性(原発性)と糖尿病性腎症、膠原病、アミロイドーシスなどの全身の病気の随伴症状で起こります二次性(続発性)に分類されます。治療ですが、入院安静が原則です。

主な症状

ネフローゼ症候群の症状についてですが、初期段階では体重の増加、体の浮腫み、蛋白尿、食欲低下、下痢や腹痛、全身の倦怠感、などがあります。さらに重症になると、お腹や胸に水がたまったり、お腹が張る、尿の回数が減るなどの腎機能の障害が起こります。また血液が固まりやすくなるため、腎静脈や下肢静脈に血栓が起こることもあります。さらに歩くことが困難になるくらい浮腫むこともあります。

主な原因

ネフローゼ症候群の原因は、原発性の糸球体そのものが病変する一次性のものと、何らかの病気によって、糸球体が病変する二次性のものに大別されます。しかし何故この病気が発症するかの根本的なことについては、現代医学でも不明な点が多く、詳細についての解明は十分にされていません。研究機関の研究報告では、免疫の異常が関係しているのではないかと報告されています。

主な検査と診断

ネフローゼ症候群の検査方法には、糸球体の顕微鏡検査による病型の確定を調べる腎生検、血清尿素窒素やクレアチニンなどを測定する腎機能検査、蛋白尿や尿量を測定する尿検査、血清総蛋白や血清アルブミン、血中総コレステロールを測定する血液生化学検査、フィブリノーゲン、D-ダイマーなどを測定する血液凝固検査、エコーやCT、MRIで腎の形態や血流を調べる腎形態の検査があります。

主な治療方法

ネフローゼ症候群は発覚次第、入院が絶対条件となります。そこで薬物療法、食事療法、安静、臥床と3つの治療法があります。入院するのは安静にしているだけでも、たんぱく尿と浮腫が軽くなる事もよくあり、安静にしていることで腎臓の働きを安定させます。その上で、食事制限をしながら薬物療法に入ります。 薬物療法では主に副腎皮質ステロイドを投与することになります。