打撲(打ち身)

初診に適した診療科目

打撲(打ち身)はどんな病気?

打撲は体外から大きな打撃が加わった時、傷口を伴わない軟部組織の損傷のことです。
損傷部を修復するために血流が増えるのですが、そのため損傷部がはれたり、赤みを帯びたり、熱感があったりして、炎症を起こすことがあります。
処置としては英語の頭文字をとったRICEを行うことが一般的です。RはRest(安静)、IはIce(氷)、CはCommpression(圧迫)、EはElevation(挙上)の意味です。

主な症状

打撲が起こると、その部分の皮膚が隆起し、腫れや激しい痛みなどが伴います。外見上も、その重症度によっては皮膚の色が変色したりすることもあります。またこの皮膚の変色は、一般的にこれが起こってからの時間の経過とともに変化していくと考えられています。
これらの症状がすべてのケースで観察されるというわけではなく、軽症の場合は、これらの中でも観察されないものもあります。

主な原因

打撲の原因として、固いものが人体に強くぶつかる、交通事故での衝突による衝撃などで、皮下組織や筋肉などが損傷されることがあげられます。日常の些細な出来事やスポーツによることも考えられます。
また、足腰の弱いお年寄りは態勢をかえるときにバランスを崩して敷居などにつまずいたり、階段やベッドからの転倒などを起こす事が発症につながる為、注意が必要です。

主な検査と診断

打撲の検査方法は、外傷ですので外部から見てみることによっての判断ができます。
普通は皮膚の下部組織に出血が生じていて、皮下出血として赤く、または赤黒くなっていることがあるのです。もうひとつは明らかに皮膚が損傷し、傷ができている場合です。
そうした状態になった場合で、かつ十分な痛みが伴っている場合には、怪我をしていることを疑ってもいいでしょう。

主な治療方法

打撲による痛みや腫れが生じた場合にもっとも有効な治療法はとにかく患部を早急に冷やすことです。
血管が収縮することによって腫れや内出血を最小限に抑えることができます。
また、痛めた筋が炎症を起こしている場合もあります。その炎症によって発生した熱を冷やすことによって、痛みも和らぎます。温めると逆効果で余計に痛みを感じるようになってしまいます。