良性発作性頭位めまい症 リョウセイホッサセイトウイメマイショウ

初診に適した診療科目

良性発作性頭位めまい症はどんな病気?

良性発作性頭位めまい症というのは、寝返りをうったり急に起き上がったりした時にめまいを発生させる病気の事を言います。酷い症状になると嘔吐を起こすこともありますが、身体に対する負担はそれほど大きくありませんので命に関わる病気ではありません。薬を使って治療することも出来ますが、症状が軽いと三半規管の中に存在する粒子を分散させることによって、このめまいの症状を抑えることが出来ます。

主な症状

良性発作性頭位めまい症の症状は、頭を動かしたときにだけ、軽い回転性のめまいが起こり、20秒以内に自然におさまるのが特徴です。この原因は多岐に渡ります。以前に内耳の障害が原因であったこともあれば、更年期障害で神経が機敏になっていることもあります。軽い脳幹梗塞やその後遺症で起こることもあります。また、過労、睡眠不足、酒やタバコの飲みすぎなどが原因のこともあります。

主な原因

良性発作性頭位めまい症の原因は、内耳にある前庭器官の知覚の異常によるものです。急激に体を動かしたときなどに、前庭器官が敏感に動きを知覚してしまうために、平衡感覚に混乱をきたしてしまいます。前庭器官の中に存在する耳石が、本来あるべき位置を離れて周囲の器官を刺激するため、平衡感覚などの感覚異常が起こるという説が支持されています。

主な検査と診断

良性発作性頭位めまい症とは、寝返りをうったり、寝ていて急に上半身を起こしたりした時などに、激しいめまいが起こる病気です。原因としては、前庭器官に異常が生じて起こると考えられています。検査方法としては、温度眼振検査や平衡機能検査などがありますが、異常を発見することは少なく、予後も良好で、何もしなくても2~3週間ほどで完治することがほとんどです。

主な治療方法

良性発作性頭位めまい症の治療は、遊離した耳石を元に戻す頭位変換療法や半規管内の浮遊物を卵形嚢に戻す浮遊耳石置換法が主な治療法となります。だだ悪性では無く良性言われるだけあり、比較的に目眩自体は早い段階でなくなります。目眩が少し軽改善してきたなら、積極的に目眩が起こりやすい頭の位置を取るといったリハビリテーションをする事で治癒を早く出来ます。