狭心症

初診に適した診療科目

狭心症はどんな病気?

狭心症とは、心臓部分の筋肉が酸素を供給している冠動脈の動脈硬化や、痙攣をおこし発作的に胸の痛みや、圧迫感などの症状を起こします。虚血性疾患の一つですが普通は、動いたときに起きる労作性のことが多いですが、安静時に起きるものもあります。検査方法は心電図、運動負荷試験、RI負荷検査、冠動脈造影等で状態を把握することが出来ます。

主な症状

狭心症の症状とは、心臓の筋肉に酸素供給している冠動脈が動脈硬化、攣縮することにより起こる心筋の虚血のための胸痛や胸部圧迫感です。普通は労作時に起こり、急ぎ足や階段、坂道の歩行時、或いは興奮時に胸の中央部の締め付け感や、押し付けられているような圧迫感が生じます。息切れとして自覚される場合もあり、一般的に痛みの場所はあまりはっきりしません。少し休むと収まる特徴があり、持続時間は数十秒から数分です。

主な原因

狭心症が起こる原因は症状によって異なります。労作性のものは多くの場合、動脈硬化により冠動脈の内側が狭くなり、血流の流れが悪くなって心筋に十分な酸素と栄養素を運べなくなるために起こります。動脈硬化を引き起こす理由としては、加齢、喫煙や高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満といった生活習慣によることが挙げられます。冠れん縮性のものは、血管が痙攣し、血管そのものが狭くなるために起こります。

主な検査と診断

狭心症の一般的な検査方法は、やはり心電図を取る事です。しかしいつも発作時のような特有な変化が、心電図に現れるとは限りません。発作のない安定時には、正常である事が多くあります。従って運動などの付加を与え、その前後で心電図をとる場合があります。しかし負荷中に発作が生じる場合もあり、医師をすぐ呼べる状態や救命用具を準備して実施します。また長時間にわたって記録を取るホルター心電図もあります。

主な治療方法

狭心症の治療法は薬を服用する事が一般的であり、硝酸薬と呼ばれる薬を服用します。その中でもニトログリセリンと呼ばれる血管拡張作用のある薬がとても有名です。症状が出た際に、そのまま水で飲むのではなく舌の下部分に置いて、口の中でゆっくり時間をかけて溶かして服用します。服用して症状が消えれば問題ありませんが、何度飲んでも効果が無い場合は専門病院へすぐに行った方がいいでしょう。